マクロ経済リサーチ企業MI2パートナーズの共同創設者のジュリアン・ブリッジン氏は、テスラ株(TSLA)がバブルの兆しを見せていると考えている。彼はテスラ株と2017年のビットコイン(BTC)とを比較している。BTCは17年末に2万ドルに達し、2か月で58%下落した。

テスラ株価は今年最高値を付けた後に33.74%下落した。その後テスラ株は過去48時間で回復し、12.46%の反発をみせた。

テスラ株とBTCチャートの類似点

ブリッジン氏は、2016年から2019年までのビットコインの週足チャートのフラクタルと、テスラ株のチャートとを並べて比較している。同氏は、この2つのチャートでテクニカル的な類似点がいくつかあると指摘している

「バブルとは何か?素晴らしいストーリーが不可欠だ。実際、ストーリーが素晴らしいほど、バブルは大きくなる。次に、大量の流動性だ。そして最後は古典的なバブルチャート。2017年のビットコイン、そしてTSLAにはこの3つすべてがある」

出典: Julian Bridgen テスラ株価とBTC週足チャート

テスラ株とビットコインチャートには類似点がみられるが、いくつかの重要な違いも存在する。まず、チャートはテスラ株の日足チャートと、BTCの週足チャートとを比較しちえる。第2に、上場企業であるテスラは、デジタルP2Pネットワークであるビットコインとは根本的に異なるものだ。

さらに、ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、価値の保存手段としてますます注目されている。機関投資家と個人投資家の両方は、価値を保存および移転する手段としてBTCを利用している。たとえば、ナスダック上場企業のマイクロストラテジーは8月11日に2億5000万ドル相当のビットコインを購入し、現金に代わる資産として採用した。

対照的に、テスラは世界で最も価値のある自動車メーカーの1つであり、その株価は会社の業績に大きく依存している。

ビットコインチャートとテスラチャートにはテクニカル的な類似点があるかもしれないが(特に最近はBTCと株価との相関関係が過去最高に達した)、テクニカル的な要素よりもファンダメンタル的な要素の方がテスラ株に影響を与える可能性がある。

アナリストは、短期的にテスラ株回復につながる3つの主要なファクターがあると指摘している。クレディスイスのアナリスト、ダン・レヴィ氏は、S&P500への採用、テスラが9月22日に予定しているイベント「バッテリーデイ」、株式分割だ。

テスラは、9月22日にバッテリーデイというイベントを予定している。アナリストは、テスラが長期的でより性能の良いバッテリー技術を発表するのではないかと期待している。

新技術のリリースやテスラ株のS&P500への採用などが、株価の回復につながる可能性がある。ただレヴィ氏は、テスラ規模の企業を追加する際には課題があるとして、S&P500に組み入れる保証はないとも述べている。

BTCの長期的な見通しは?

2017年後半のビットコインのチャートは、急騰したほかのチャートと比較するためによく使われる。

BTCが2万ドルに達して以来、BTCは6000ドルから1万ドルの間で保ち合いの期間が長く続いた。最近は、一時的に1万2000ドルのレジスタンスを上抜けたが、現在は1万ドル以上を維持している。

Three Arrows Capitalのスー・チューCEOを含む一部の専門家は、BTCが1万ドルを超えて安定していることをポジティブに評価し、長期的な価格トレンドについて楽観的な見通しを示している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン