米スタンフォード大学の卒業生が創設したスマートフォン専門の仮想通貨ネットワーク「Piネットワーク」は、ユーザー数50万人を超えた。スタンフォード・デイリーが9月16日に報じた。
同ネットワークは、今年3月に公開された。
同プロジェクトは、仲介者をなくす金融システムを実現するのが狙いで、アクセス性に注力し、スマートフォンユーザーに特化したインターフェースと「セキュリティサークル」と呼ばれる台帳検証メカニズムを提供する。
Piレジャーは、数値計算アルゴリズム経由のマイニングではなく、ユーザーが互いに信頼を保証しあうシステムに守られた仕組みとなっている。そのため、無料のスマートフォンアプリでアクセスできる軽さで、最小限の処理、電力で実施される。
「Pi(中略)メンバーらは、信頼を互いに検証しあう(中略)。相互に連動しあう『セキュリティサークル』が、取引を記録するのに誰が信頼できるかを表示するグローバルな信用グラフを形成する。このアプローチ法で、ユーザーは、既存のソーシャルコネクションを使って電話から直接仮想通貨マイニングに貢献できる」
スタンフォード大学自体はこのプロジェクトに関与していない。しかし創設者らは、同大学の教授らとの対話の中で影響を受けたとしている。
一方で、今年1月、スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)、カリフォルニア大学バークレー校など、米国の大学の研究者らのグループが、新しい仮想通貨の開発に取り組むとし、「世界規模でスケーラブルな分散型決済ネットワーク」を目指すと発表していた。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版