米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)は、過去10営業日のうち8日間でプラスの流入を維持している。
ファーサイド・インベスターズによれば、8月20日には、ビットコインETF全体で8800万ドルの流入があり、これは過去2週間で最も高い数値になる。過去2週間では80%がプラスのフローを記録し、8月9日と14日の2日間だけが流出を見せた。ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が5540万ドルの流入で先頭に立ち、1月の取引開始以来、IBITの総純流入額は205億ドルに達した。
IBITは、運用資産額(AUM)で長年のビットコインETFプレーヤーであるグレースケールを上回っており、5月1日以来、純流出を記録していない。
アーク21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)は8月20日に5190万ドルの流入を記録し、IBITに次ぐ結果となった。

グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)は1280万ドルの純流出を見せ、ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)も650万ドルの純流出を記録した。残りのファンドはフローがゼロだった。
グレースケールの旗艦ファンドは、ETFへの転換以来7ヶ月で196億ドルを失っている。手数料の低いビットコイン・ミニ・トラスト(BTC)は、7月31日の発売以来、2億8800万ドルを獲得している。
また、リバー投資会社の研究者サム・ベイカー氏によると、米国の最大手ヘッジファンドの60%がビットコインETFにエクスポージャーを持っているという。

一方、現物イーサリアムETFは過去8営業日のうち5日間で資産の流出を見せている。
8月20日には、新たにローンチされた9つの現物イーサリアムETFが全体で650万ドルの純流出を記録し、これで4日連続の流出となった。
ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)は2680万ドルの純流入となったが、グレースケールのイーサリアム・トラスト(ETHE)の3700万ドルの純流出には追いつかなかった。