CNBCは23日、米国証券取引委員会(SEC)のクレイトン委員長とのインタビューなどを根拠に、SECがビットコインETFを承認する可能性は低いと伝えた。ビットコインETFはビットコインが8000ドルを突破した原動力と一部で考えられている。

 CNBCのレポーターであるボブ・ピサーニ氏によると、クレイトン委員長はビットコインETFに対して「慎重に対処する」と発言。「クレイトン氏は個人投資家の損失の責任を問われて議会に呼び出されたくないだろうから、少なくとも今年中にはSECによる承認はないだろう」とみている。

 また、今回注目されているビットコインETFはシカゴ・オプション取引所(CBOE)によって6月22日に申請されたものだが、ピサーニ氏は「去年拒否されたビットコインETFを新しいフォームで書いただけだ」という見解を示している。

 その上でピサーニ氏は、SECはマーケットの反応などを考慮して今回のビットコインETFを拒否しないが、審査期間を延長するだろうと予想。その際、ウォレットの盗難や価格操作の可能性に対して言及するという考えを示した。また資産管理(カストディアン)のやり方に関する疑問も解消されていないと付け加えた。