Chansideという新たなサービスの登場のおかげで、これからはイタリアのクラシックタクシーをブッキングし、その支払いをビットコインで行うことが出来るようになるようだ。

Unione Radiotaxi d’Italia (URI) とその代表、Loreno Bittarelli氏は、昨年ローマでタクシー・ハック ハッカソンが開催された後、ビットコイン決済の受付開始を決めた。

運送会社がビットコインの受付を行うのはこれが初めてではない。アルゼンチン政府がクレジットカードの受付を禁止したことを受けて、Uberがビットコインでの支払いに切り替えた件についてコインテレグラフは以前記事を掲載している。

 

新たなタクシー・プラットフォーム

 

ItTaxiというプラットフォームを利用すれば、ウェブ上で道のりを計算することで、ローマでタクシーに乗る際にあらかじめ支払いを行っておくことが出来る。プロセスが完了すると、itTaxiはクーポンと共に支払いが完了した確認のためのEメールを送信してくれる。また、予約する際には、電話、アプリ、SMSなどを含む従来の方法を利用することが可能だ。

現在はitTaxiで直接ブッキングを行うことはできないが、すぐにまたサービスが利用可能になる予定だ。

 

Chainside

 

Chainsideは、またベータ版ではあるが支払い方法としてビットコインを受け付ける可能性のあるイタリアのタクシー会社に対して、ウェブウォレットや決済事業を提供している企業である。

Blockchain Education Networkのメンバーの数人によって設立され、今のところはイタリアのタクシーサービスでのみ利用可能だが、どの企業もこのツールをすぐに利用することが可能になるだろう。

 

「ビットコイン決済に興味を持っているタクシードライバーたちだけでなく、毎日ますます多くの企業がサービス向上の手段として興味を示してくれています。しかし残念なことに、専門家ではない人にとっては、こういったとても革新的な技術をセキュア且つスケーラブルな方法で導入することは簡単ではないのが世の常ですし、それがまさに我々Chainsideが、企業にとって可能な限り最適な方法でビットコイン取引が行えるよう、手助けができるような製品を開発し続けたいと願う理由です。」と、Chansideの共同設立者、Federico Tenga氏は語る。

こういった方法を利用することで、URIや3570 Taxisは仲介業者を全く挟まずにビットコインを受け付けることが出来ている。

 

仕組み

 

タクシーの配車をオーダーしたい場合、Chainsideはビットコインで支払うための請求書を作成してくれる。ビットコインの受金は、加盟企業がビットコインを売るか、もしくは別のウォレットに移するまでChainside側で取り扱われる。トランザクションが保留中の間は、Chansideがブロックチェーンをモニターしてステータスをチェックし、フォークを回避してくれる。

 

Arcade City―ブロックチェーン・ベースのカーシェアリング

 

コインテレグラフは、先日クライアントを直接ドライバーと繋げるオープン・マーケットプレース、Arcade Cityについての記事を掲載している。モバイルアプリがあれば利用でき、iOSとAndroidどちらでも利用が可能だ。ユーザーは配車をオーダーし、ドライバーを選び、公正だと思う額を支払うだけで良い。

今のところArcade Cityはアメリカでのみ利用可能となっているが、ドライバーに関してはオーストラリアでもチャーター可能で、来年の春には、メキシコ、カナダ、スウェーデンでもローンチされる予定だ。