ポイント

  • 4万ドルから9.8万ドルに切り返すも、再び9.4万ドルに失速、不安定な値動き
  • マイクロソフトの株主総会でBTC投資提案却下
  • 無難な3年債入札、RLUSD承認を受けたXRP上昇もあり切り返す
  • 今晩のCPI・10年債入札を無難に通過すれば、三角持ち合いブレークか

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は上値の重い展開。

未明に94,000ドル(約1430万円)台から切り返すと98,000ドル(約1490万円)近辺に反発したが、今朝方、再び94,000ドル台に値を落とすなど、不安定な値動きを続けている。

BTCは先週104,000ドル台でダブルトップを形成すると、ネックラインとなる101,000ドル台半ばがレジスタンスとして意識される展開に。月曜日も同水準で跳ね返されると、週末のシリア政権崩壊を懸念したリスクオフの流れもあり昨日未明にかけて一時94,000ドル台に急落した。

すぐさま98,000ドル台に切り返したが、その後、95,000ドル台に値を落とすなど不安定な値動きが続いた。

海外時間を前に、AXIOSがトランプ大統領がBTC価格を気にしており就任直後に15万ドルに達することを望んでいるとの政権移行チーム幹部のコメントを紹介、同氏の次男がUAEでのイベントでBTCは百万ドルに達するとの予想を披露したこともあり、米市場がオープンするとBTCは98,000ドル台に回復した。

しかし注目のマイクロソフトの株主総会が始まり、同社がBTCを保有するとの株主提案が否決されると94,000ドル台に失速した。

米3年債入札が無難に終わったともありBTCは前日安値付近で下げ渋ると、XRPレッジャーで発行されるステーブルコインRLUSDがNY当局から正式に承認されたと伝わりXRPが反発、BTCも一時97,000ドル台に値を戻した。

本日のBTC相場

続きはこちら

著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。