ビットコイン(BTC)を保有する上場企業の保有量が過去1年でほぼ200%増加し、72億ドルから200億ドルに達した。
Bitboのデータによると、42の上場企業が合計33万5249BTCを保有しており、その価値は200億ドルに相当する。
投資運用会社ニッケル・デジタル・アセット・マネジメントによれば、1年前の上場企業のBTC保有量は72億ドルだったため、BTC保有量の価値が177.7%増加したことになる。
Some of the publicly traded companies that own Bitcoin. Source: Bitbo
このトレンドは、ビジネスインテリジェンス企業マイクロストラテジーが2020年8月に2万1000BTC以上を購入し、ビットコインを主要な準備資産としたことから始まった。2024年8月現在、同社の保有量は22万6500BTCに達している。
企業のBTC保有に対する関心が高まっているため、ニッケル・デジタルは機関投資家の意見を調査するためのアンケートを実施した。
機関投資家の75%はBTC保有を支持
調査では、米国、英国、ドイツ、シンガポール、スイス、ブラジル、アラブ首長国連邦の200人の機関投資家と資産運用マネージャーにアプローチした。その結果、仮想通貨に既に投資している組織の75%が、上場企業がビットコインを保有すべきだと考えていることがわかった。26%の回答者はビットコインの準備資産としての利用を強く支持した。
ニッケル・デジタルは、調査回答者が合計1.7兆ドルの資産を管理しており、上場企業によるビットコイン保有の増加を期待していると指摘した。
調査回答者の58%は、今後5年間で上場企業の10%以上がビットコインをバランスシートに追加すると考えている。8%の回答者は、5年以内に25%以上の上場企業がビットコインをバランスシートに追加すると予測している。
ニッケル・デジタルのCEO兼創業パートナーであるアナトリー・クラチロフ氏は、調査結果が機関投資家がBTCの長期的な価値をどのように見ているかを浮き彫りにしていると語った。「機関投資家と資産運用マネージャーは、上場企業がデジタル資産へのエクスポージャーを開始することが、通貨の価値低下リスクを軽減するための財務準備の一環として長期的な価値を見ていることは明らかだ」とクラチロフは説明した。
現在、上場企業が保有する33万5249BTCは、2,100万BTCに制限されているビットコインの総供給量の1.6%に過ぎない。