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Martin YoungMartin Young

ビットコインとイーサリアムのETFから資金流出続く、機関投資家の撤退を示唆=グラスノード

ビットコインとイーサリアムのETFから資金流出続く、機関投資家の撤退を示唆=グラスノード
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ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の上場投資信託(ETF)では資金流出が長期化しており、機関投資家が仮想通貨市場から距離を置いている状況がうかがえる。

グラスノードは火曜日、米国の現物ビットコインETFとイーサリアムETFへの純流出入額について、30日単純移動平均が11月初旬以降マイナスに転じていると指摘した

「この状態が続いていることは、機関投資家による参加が低調となり、一部で関与が後退している局面を示す。これは仮想通貨市場全体に広がる流動性収縮を裏付けるものだ」と同社は述べた。

仮想通貨ETFへの資金フローは、原資産となる現物市場の動きに遅れて反映される傾向がある。現物市場では10月中旬以降、下落基調が続いている。

ETFは機関投資家のセンチメントを測る指標ともみなされてきた。今年の市場では重要な推進力だったが、市場全体の縮小に伴い、弱気方向へ傾いたようだ。

仮想通貨ETFの売り圧力が再燃

コイングラスによると、ビットコインETF全体の資金フローは直近4営業日連続でマイナスとなっている。一方で、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)には、この1週間で小幅な資金流入が見られた。

投資ニュースのコベイシ・レターは火曜日、「仮想通貨ETFの売り圧力が再び強まっている」と指摘した。先週、仮想通貨ファンド全体では9億5200万ドルの資金流出が発生し、直近10週間のうち6週間で資金が流出したという。

足元で資金流出が続いているものの、業界最大のブラックロックのETFは設定以来で625億ドルの資金流入を記録しており、他の現物ビットコインETFを大きく上回っている。

IBIT、金ETFを上回る資金流入

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は先週、IBITがブルームバーグの2025年資金流入ランキングにおいて、年間リターンがマイナスであるにもかかわらず、唯一ランクインしたETFだと述べた

同氏は「本質的に重要なのは、マイナスのリターンにもかかわらず6位だった点だ」と付け加えた。

さらに、ブラックロックの主力ビットコインETFは、年初来で64%上昇したSPDRゴールド・シェアーズ(GLD)よりも多くの資金を集めたという。

「長期的には非常に前向きなサインだ。悪い年でも250億ドルを集められるなら、良い年の資金流入余地は計り知れない」とバルチュナス氏は述べた。

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