ビットコインの価格高騰は、ビットコイン上場投資信託(ETF)が今後数週間で承認されるかもしれないという期待感が裏にあるようだ。
CoinGeckoによると、BTC価格は過去24時間で約7%上昇し、過去1週間では30%超の上昇となっている。このBTCの強気な値動きは、米証券取引委員会(SEC)によるBTC先物ETFの承認を見越した、大量保有者によるフロントランニングの1つかもしれない。
10月7日、ブルームバーグのシニアアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、モルガンクリークデジタル創業者のアンソニー・ポンプリアーノ氏のツイートに反応し、ビットコイン先物ETFが承認される可能性が高いと主張している。
「ビットコイン先物ETFがすぐにでも承認されると確信しているが(2週間以内に)、物理的に裏付けられたETFのように大ヒットするかどうかはわからない。それでも大きな一歩だろう」
SECのゲイリー・ゲンスナー委員長の過去の発言を踏まえると、先物商品が最初に承認される可能性が高く、機関投資家はBTCを実際に保有することなく未来のBTC価格に賭けることができるようになるだろう。
バルチュナス氏は、ビットコイン先物の承認について、75%の自信があるとも語っている。
仮想通貨アナリストのアレックス・クルーガー氏も、今回のBTCの強気の値動きはETF承認への期待があると指摘している。
This is what crypto markets are trading now. The dominant narrative is a bitcoin ETF. Dissapoint or not, can worry about that later. https://t.co/aIv3BFZqI4
— Alex Krüger (@krugermacro) October 6, 2021
仮想通貨ベンチャー企業Blocktowerのゼネラルパートナーであるマイク・ブッチェラ氏も「人々は先物ベースのBTCETFをフロントランニングしている」と指摘している。
仮想通貨分析企業CryptoQuantのキ・ヨンジュCEOは、クジラが積極的にBTCを購入している事実を指摘する。同氏によると、10月6日のわずか数分で16億ドルの注文を記録したという。
Someone(s) bought up $1.6B worth $BTC via market orders in just 5 minutes.
— Ki Young Ju 주기영 (@ki_young_ju) October 6, 2021
Short liquidations seem relatively smaller like $17M at that time.
This is more like whale buying, not cascade liquidations.https://t.co/dD3OsykiET pic.twitter.com/0NnvbmaYYm