シアトルに拠点を置くiPayYouが、取引のキャンセル機能などの様々な機能を実装した新たなビットコインウォレットをローンチした。シアトルに拠点を置くiPayYouが、取引のキャンセル機能などの様々な機能を実装した新たなビットコインウォレットをローンチした。

iPayYou walletの機能

iPayYouのウォレットは、ユーザーのニーズであるシンプルさや実用性を念頭に置いてデザインされている。

iPayYouによってユーザーは取引をキャンセルすることが出来、emailを通じての送金も可能になる。iPayYouは、預金や引き出しをする際に、二段階のレベルで認証を行っている。

ウォレットは現在ウェブ版しかないが、今後数か月でiOS版とAndroid版のウォレットもリリースする予定だという。

iPayYouについて

iPayYouはシアトルに拠点を置く企業で、元AmazonのエグゼクティブだったGene Kavner氏によって設立された。Gene氏はAmazonのアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイトのワールドワイドディレクターだった。

また、MicrosoftやExpediaでの勤務経験も有る上に、様々な分野の企業を創設しており、iPayYouはセキュアで消費者に優しいテクノロジーをビルドしていくことに焦点を当てている。

iPayYou創設者であり、CEOでもあるGene Kavner氏は次のように語っている―

「当初から、直感的でセキュアな、消費者に優しいビットコインウォレットを作ることが我々の目標でした。消費者向け技術は増々向上し続けていきますが、多くの人にとっては、支払い方法に関しては過去で止まったままです。ですから我々チームは、ビットコインの革命的なテクノロジーにアクセスすることが出来る、今までにない最も簡単な方法を開発したのです。世界は、資本主義に則り、現在もグローバルな規模で消費者向けに過剰生産を続けています。そういった背景から、我々は無駄がなく、完全にユーザーのニーズとマッチしているビットコインを作るに至ったのです」

取引キャンセルの仕組み

ビットコインの最も優れた点の一つとして、トランザクションがビットコインネットワークによって一旦認証されれば、ビットコインを送金した人は一切コントロールすることが出来なくなるという点がある。

これにより、ビットコインによる二重支払いは防止されているわけだが、ではiPayYouはどのようにして取引をキャンセルするような仕組みを実現しているのだろうか?

重要なのは、iPayYouから送信された取引情報をキャンセルできるのは承認される前の段階である必要があるということだ。相手側のiPayYouユーザーにemailを通して送られたビットコインに関しては、ユーザーがログインするまでキャンセルすることが可能だ。

こういった取引情報は単なるiPayYouアカウントにおける内部エントリでしかなく、ビットコインブロックチェーン上の承認を必要としないため、キャンセルが可能となっている。

ビットコイン送金の際に関しては、新しいユーザーにとっては便利な機能かもしれないが、ビットコインを受け取る際には注意が必要になりそうだ