世界トップの非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスであるオープンシーは、近いうちに株式上場を目指すという観測を否定している。
オープンシーのブライアン・ロバーツCFOが今週、ブルームバーグに対して「上場を考えないのはバカげている」と語ったが、これに対してユーザーコミュニティから反発の声が上がっていた。
ロバーツ氏の発言は、オープンシーのNFTコミュニティの中で議論を巻き起こした。たとえばあるTwitterユーザーからは「オープンシーを売り出し、IPOをすると聞いてウンザリしている」と述べ、オープンシーがユーザーではなくベンチャーキャピタル(VC)の方を向いていることに失望感を表している。
ほかのユーザーからはまた、オープンシーがコミュニティメンバーにガバナンストークンをエアドロップするわけではなく、株式市場への上場を計画している点に不満を感じているようだ。
しかし、ロバーツ氏はその後、12月8日にオープンシーが新規株式公開(IPO)を計画しているというのは大きな誤解であり、「不正確な報道だ」とツイートした。
「正確に述べたいと思う。IPOが最終的にどのようになるのかを考えることと、積極的に計画することとの間には大きなギャップがある。私たちはIPOを計画していない。もしそうするならば、コミュニティを巻き込むことを考えるだろう」
オープンシーはNFTの世界で大きな注目を集める存在であり、過去30日間だけで110万件の取引、約25万人のユーザー、20億ドルの取引高を記録している。オープンシーは各取引で2.5%の手数料を取っている。