9つの現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)が連続して取引量が20億ドルを超える活況を見せている。

2月27日のツイートでブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「ザ・ナイン(グレイスケールのビットコイン・トラストを除く9つのETF)にとって、またも激しい取引量の日だった」と書いた。特にブラックロックのETFは、大手米国株の多くを上回る13億ドルの新記録を樹立した。

バルチュナス氏は「これが新常態なのか、何らかの短期的なアルゴリズムやアービトラージ関連の急増なのかはわからない」と書き込んだ。ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインETF(IBIT)は2月27日に10万件を超える個別取引を記録し、これまでの日平均3万~6万件から大幅に増加した。

フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)は5億7800万ドルの日間取引量を記録し、ARK21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)は2億400万ドルで取引量が第三位だった。1月11日の発売以来、9つのETFが2日連続で日間取引量20億ドルを超えた。

2月26日の9つのファンドの取引量は24億ドルに達し、発売初日に記録した22億ドルの記録を上回った。この数字にはグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の取引量は含まれておらず、GBTCは2月26日に2240万ドル、27日には1億2560万ドルの資金流出があった。

ETFストアのネイト・ゲラシ社長は2月28日に、グレイスケールのETF取引量に対する他のETFのシェアの減少を示すチャートを投稿した。「GBTCと非GBTCのビットコイン現物ETFの累積フローを見ると…GBTCの取引量に占めるシェアの減少もわかる」とゲラシ氏はツイートした。

ファーサイドの暫定フローデータによると、ETFの合計純流入額は2月27日に5億7400万ドルに達し、グレイスケールからの流出が大きかったにもかかわらず、前日の5億2000万ドルを上回った。ブラックロックのIBITは5億2000万ドルの純流入を見せ、フィデリティのFBTCは1億2600万ドル、ビットワイズのファンドが1830万ドルで第三位だった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン