「血塗られたダイアモンド」流通阻止に挑むブロックチェーンに期待 従来の仕組み機能せず

 カナダの非営利団体インパクト(IMPACT)が22日、いわゆる「紛争ダイアモンド」を防ぐための原産地証明の仕組みであるキンバリープロセスから離脱した。同団体は、この制度が目的をうまく果たしていないことを理由に挙げている。

 インパクトのジョアンナ・リベルト事務局長はフィナンシャルタイムズ紙に対し、「(キンバリープロセスは)ダイヤモンドが紛争と無関係であると本当の意味で保証していない。逆にこの問題は解決しているという誤解を与えている。そのような語り口に対して再び異議を申し立てる時だと思っている」とのべた。

 インパクトによる今回の発表に先立ち、世界最大のダイヤモンド生産者の一つであるデビアス社は、自社のダイヤモンドが紛争に無関係であることを確実にするためのブロックチェーンを活用した試験的取り組み明らかにしている

 デビアス社はダイヤモンドが採掘された瞬間からブロックチェーン上に記録しその後の各工程を追跡することで、紛争ダイヤモンドが市場に入るのを防止することを目論んでいる。

 「この改竄が防止されたデジタル台帳は、ダイヤモンドに対する信頼を下支えし登録された各ダイヤモンドについての恒久的な記録をつくる。それはダイヤモンドそのものと等しく永遠だ。」(同社公式サイト)

 デビアス社はファイナンシャル・タイムズ紙に対し、この新たな取り組みはキンバリー・プロセスの修正や差し替えを意図するものではないと語った。同社は、紛争に無関係なダイヤモンドのみを取引するためにブロックチェーンの活用を試みるとともに、キンバリープロセスを支持し続けることを約束している。