NFT(非代替可能トークン)マーケットプレイスRaribleは、NFTクリエイターのロイヤリティを維持する公的表明の後、24時間の取引量が大幅に増加した。

競合他社であるOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスがロイヤリティ執行ツールを廃止したことがきっかけとなり、他のNFTプロジェクトもOpenSeaのサポートを撤回し始めた

分析プラットフォームDappRadarのデータによれば、8月23日のRaribleの24時間の法定通貨取引量は4万5000ドル以上に達し、前日から653%増加した。

Raribleの取引量は、同期間の競合他社に比べて小さいものの、653%の取引量増加はOpenSea(24時間で取引量が15%減少)を上回り、LooksRareとX2Y2のそれぞれの24時間取引量増加率5.8%と14%を凌いだ。

Raribleの取引量の増加は、共同創設者のアレックス・サルニコフ氏が8月22日に、「ロイヤリティを無視するマーケットプレイスをこれ以上支持しない」と述べ、9月30日までにOpenSea、LooksRare、X2Y2からの注文を集約しないと宣言したことに続いている。

サルニコフ氏は「この領域は、創造性が評価され、報酬が得られるパラダイムを再定義するものだ」と語った。「その約束が奪われるのを見過ごし続けることはできない」と彼は語った。

2月、OpenSeaがNFTクリエイターのロイヤリティの執行を行わない別の人気NFTマーケットプレイスであるBlurに対して立場を失ったことを認めた。8月17日には、OpenSeaは採用率の低さを理由に、クリエイターがロイヤリティを執行しないマーケットプレイスをブラックリストに登録するためのロイヤリティ執行ツールを廃止すると発表した。一方、分析会社Nansenの7月のデータによれば、イーサリアムベースのNFTプロジェクトによって得られたロイヤリティは2年間で最低水準に達した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン