非代替性トークンのマーケットプレイスであるNFTradeの新機能により、コレクターはあるネットワーク上のアイテムを購入し、別のネットワークで支払いを行うことができる。5月23日の発表によると、この機能はクロスチェーンメッセージングプロトコル「Rarimo」との統合を通じて作られた。

NFTradeのクロスチェーン購入は、イーサリアム、ポリゴン、アバランシェ、BNBチェーンで機能する。たとえば、ユーザーがアバランシェでアイテムを購入したい場合、他の3つのネットワークのいずれかからの通貨で支払うことができる。プロトコルは自動的に、送信チェーン上の購入者のトークンを、受信チェーン上で売却者が求めるトークンに交換し、それによって売却者に支払い、NFTを購入者に解放する。この全体的なプロセスは分散型の方式で行われ、開発者が購入者の資金を保管することは一切ないと発表には記載されている。

またこの機能はサークルのクロスチェーン転送プロトコル(CCTP)とも統合されている。これにより、USDコイン(USDC)で支払う購入者は、1つのチェーン上でトークンをバーンし、別のチェーン上で再度発行することができる。

クロスチェーン購入は、将来的にはイミュータブルX(Immutable X)、スケール(Skale)、パルム(Palm)、ムーンビーム(Moonbeam)にも拡大される予定だ。

Rarify Labsの創設者であるラシャ・アンタドゼ氏は、新機能はWeb3のユーザーエクスペリエンス問題を解決するための多くのステップの1つであると語った:

「デジタル資産とアイデンティティをチェーン間でシームレスに転送する能力は、Web3の成功に不可欠だ。NFTのチェックアウトはこれの重要な一部であるが、それらはまだ始まったばかりだ」

新機能でユーザーを引きつけようとするNFTマーケットプレイス間の競争は熱を帯びている。ルックスレア(LooksRare)は4月7日に手数料が低い新バージョンをリリースし、Blurは5月1日からNFT担保付きのレンディングを提供し始めた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン