非代替性トークン(NFT)によるイーサリアムのガス消費は、2021年のピーク時から大幅に減少している。当時、ガス消費のトップに位置していたNFTマーケットプレイスやプロジェクトは、過去2年間で急速に減少している。
オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードが共有したデータによれば、現在、NFTマーケットプレイスによるガス使用量は減少傾向にある。これは、NFTの利用形態が変わりつつあり、ユーザーの多くがマーケットプレイスで取引するのではなく、資産を保有し続けることを選択している可能性を示している。

ブロックチェーンエクスプローラーのイーサスキャンによれば、2021年にはNFTはイーサリアムのガス使用量のチャートをリードしていた。2021年8月4日、NFTゲーミングプロジェクトのアクシーインフィニティは、イーサリアムからローニンブロックチェーンに資産を移転するローニンブリッジのために、ガス使用量で2位に位置していた。同日、NFTマーケットプレイスのオープンシーはリストの4位にいた。
しかし、仮想通貨分析プラットフォームのナンセンによれば、2023年5月になると、NFTマーケットプレイスが全ガス消費のわずか3%強しか占めていないことが明らかになった。これは、2021年当時、イーサリアム(ETH)のガス価格が急騰したことと、NFTはパンデミック中の金融政策による「過剰流動性の産物」であるという議論を引き起こした。
現在、NFTによるガス消費は引き続き減少している。現在、ブラー、オープンシー、スーパーレア、ルックスレア、ラリブルのガス消費は、イーサリアムネットワーク全体のガス消費の約1.85%しか占めていない。
さらに、かつてイーサスキャンのトップガスユーザーのチャートをリードしていたプロジェクトであるオープンシーとアクシーインフィニティは、トップ50リストに姿を見せていない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン