誰が「新規」だけと決めたのか―WorldcoreがICOを利用してブロックチェーン関連の競合他社を一掃へ

ICOの力を活用することは、新しいスタートアップやただのプロジェクトが行う慣習であるのみならず、現在では単なるそうしたICOという現象を超えた何か大きなものへと変貌しつつある。

仮想トークンを発行し、今や何百億ドルと生み出すかもしれない―事実誰でもそうした人間になれる可能性がある―小さなグループが生み出す能力は、ブロックチェーン業界にとっては、現在ありがた迷惑なものとなりつつある。

平均的な起業家が今では二年前に想像した以上の力を手にしている一方、初期の産業へのアクセスが容易になったことで、大きな懸念を生んでいるためだ。

 

ICOに全振り、見積りはゼロ

 

ブロックチェーン業界の内外で良く知られるた投資家達は、利益追及にのめり混みすぎる人たちへ注意勧告を出している。

約束ばかりでまだ何もできていないようなプロジェクトに投資することは―例えば概念実証が少ししか成されていない場合は―批評家の言うように、最終的に、基盤でありそれを支えるイーサリアムのブロックチェーンを弱体化させるようなタイプのリスクを孕んでいる。

しかし、こうしたICO市場独特の(過熱的ともいえる)ペースがあるので、2017年も後半になり、現存する企業は自社の財政的見通しを強化し、ICOにお墨付きを与える向きがあるようだ。

過去一週間だけでも、著名投資家のマーク・キューバン氏や起業家のキム・ドットコム氏などがICOへ関わる旨の発言を行っている。

 

WorldcoreのICO進出からブロックチェーン業界の支配までの野望

 

一方で、フィンテックの分野においては、すべてのプラットフォームをリップルなどのスケールにまで押し上げることを可能にするべく競争が続いている。

その一つがWorldcoreで、「伝統的な」ブロックチェーンベースではないプラットフォームで、ICOをエントリーポイントに、BitPayやBitwalaなどのブロックチェーンを利用した送金プラットフォームと競合する方法を模索している企業だ。

「ブロックチェーンに着目したのは本当に自然の成り行きでした」と、アレックス・ナゾノブ CEOはコインテレグラフの取材で語っている。

同社は、銀行に始まり、TransferWiseやFairFXなどの銀行に競合する企業、そしてやがては暗号通貨に深く関連した技術的に革新的な企業までも亡き者にしようと考えているという。

Worldcoreは、決済サービスとプリペイド式のデビットカードのような顧客向けの支払いオプションの両者を提供しながら、ビットコインを投資オプションとして取り入れて、テクノロジーの進歩に合わせ数年後にはますます増加していくだろうと考えられるブロックチェーン業界へと既に最初の一歩を踏み出している。

他にも、一般的な銀行への競合企業と比べてもWorldcoreを利用した方が既に決定的に革新的だと言える点がある。

顔や声などの認証による生体認証がパスワードに取って代わったように、ブロックチェーン製品自体がリップルを彷彿とさせる決済ゲートウェイの形を取ることが予想される。

「製品には、規制されたブロックチェーンを利用したP2P型融資プラットフォーム、暗号通貨から現金に、現金から暗号通貨に即時に変換できるブロックチェーンベースの送金プラットフォーム・・・(中略)・・・などのプロダクトが含まれます」と、プレスリリースには記載されている。

 

ビットコインのように手数料が全てではない

 

事実上無尽蔵の顧客基盤を持った製品を確立することを目指して、Wordcoreはヴィニー・リングハム氏のCivicのようなスタートアップに参加し、ロードマップの基盤を固めるために分散投資を行っている。

しかしながら、完成した全部入りのフルパッケージを提供するためには、用心深いユーザーにとってはいくつか問題となる部分が存在する。例えば、Worldcoreの手数料の構造は、ビットコインベースのBitwala、ANXなどのプリペイドカードと比べて著しく複雑だ。

「高い時もあれば低い時もあります」と、ナゾノブ氏は認めた上で、「ですが、1つのプラットフォームの中で可能な限りの決済製品を提供することができる点に弊社のサービスのアドバンテージがありますし、そのカバー率は、他の競合社よりも高いものです」と語っている。

一考の価値はあるのではないだろうか。ビットコインのように、ユーザーは確実な何かによりお金を支払うことに満足するため、Worldcoreのプラットフォームは既にその損益分岐点を超えて、トークン配布のその先へと進んだといえるためだ。約2年間のWorldcoreの収益と取引ボリュームの成長率の統計情報を見れば、実績のあるビジネスモデルであるというこに気づき、チームのプロ意識に気づかされるはずだ。Worldcoreにはただ、ビジネスのスケーリングと、多岐にわたる決済オプションの提供、そしてその成長率を加速させる必要があるだけなのだ。そうした試練を乗り越えて、そう遠くない2020年を前に、10億ドル規模の企業へとWorlcoreは成長を遂げることだろう。既に2017年の段階で年間の取引ボリュームが1億ユーロを突破しそうな勢いを保持しており、現在の統計によれば1.5億ユーロと予想されていることからも窺い知れる。

トークンは10月2日に市場に出回る予定で、最低額の50万トークンを購入した大口の投資家を対象に先行販売が行われる。各トークンの価格は0.10ドルだ。そしてその2週間後の10月14日には、最低10ドル分購入した人が誰でも参加できるトークンセールが開催される予定である。