マイナス金利は仮想通貨(暗号資産)ビットコインにユニークなチャンスを与えていると主張するレポートが出された。

スタック・ファンドが14日に発表したレポートでは、米国の金利が近い将来マイナスに転じた場合、市場関係者は伝統的資産に代わるものを探す必要に迫られると指摘。これによってビットコインが機関投資家に採用される機会が増加するかもしれない。

マイナス金利

報告書の中で言及されているマイナス金利はフェデラル・ファンド金利だ。これはFRBが短期金融市場を操作する目的で調整する政策金利。


(出典:ニューヨーク連邦準備銀行「フェデラルファンド金利」)

報告書ではマイナス金利は経済が弱体化していることを表していると指摘した。

「理論的にはマイナス金利は中央銀行が弱体化した経済を支える必要がある場合に発生する。大規模なデフレ期には人々や企業は支出する代わりに現金を溜め込む。そしてマイナス金利は銀行に現金を溜め込むこととは対照的な行動を促す」

低金利、もしくはマイナス金利が採用されると、伝統的資産の全ての利回りが低くなるため、投資マネージャーを悩ませることになる。このため、魅力的なリターンを提供してくれる可能性のある代替資産を探すことを促す。それがビットコインにとって有利になるというわけだ。

「ファンドマネージャーがデジタル資産をポートフォリオのヘッジとして考慮しない理由を議論することの方が難しい。私が言いたいのは『ビットコインは不況の中で生まれた資産であり、不況の中でその堅牢性をさらに証明するだろう』ということだ」

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン