ビットコイン(BTC)のクジラ(大口投資家)が買い増ししている。「ミリオネア」アドレスが過去25日間で3670億ドル相当の約9万ビットコインを蓄積していることが分かった。

仮想通貨データ分析を手がけるサンティメントによると、同社が「ミリオネア」アドレスと表現する100~1万BTCを保有するウォレットは現在、ビットコイン保有者の最大セグメントであり、ビットコインの供給量の48.7%を占めているという。

今回の買い付けにより、ミリオネアアドレスの保有ビットコイン数は7週間ぶりの高水準となり、4月中旬の史上最高値からわずか数パーセント減少の911万BTCとなっている。

マイナーもBTCを蓄積している。オンチェーン分析を手がけるグラスノードによると、16日にマイナーアドレスからのビットコイン流出が1週間で約170万ドルと5ヶ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

クジラが買い増し傾向を示している一方でグラスノードは、1ビットコイン未満を保有するアドレスが表す供給量の割合が2017年12月から倍増し、ビットコインの時価総額の約5%を構成していると指摘した。

多くのクジラやマイナーが価格上昇を期待してビットコインを買い集めている一方で、トランザクションを追跡するホエール・アラートは、14日以降、コインベースへの約5000BTCの2つの送金を確認。この動きは、少なくとも一部の大口投資家がビットコインの売却を検討していることを示唆している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン