クラウドをベースに展開する暗号資産取引ソフトウェアの開発会社が、場所を問わずインターフェース上でいつもの取引所と同様の発注ができる手動トレーディングターミナルのローンチを発表した。

TradeSantaはこの最新の製品リリースについて、複数の取引所を利用しているユーザーや自動化された取引ボットを定期的に利用するユーザーにとって特に有効だと述べている。本サービスによって取引プロセスを簡略化したいというのが同社の狙いで、ユーザーはこれまでのように「まず任意の取引所に行ってから」取引をする必要がなくなるため、希望するポジションをより早く取ることができるようになる。

多額の資産を売買する際に急激な価格変動を引き起こすことは避けたいものだが、同社によればこの点で礎を築いたSmart Orderのような機能ともうまく連携しているとのことだ。

取引をもっとシンプルに

TradeSanta は自社の位置づけを、投資家が「フルタイム」でPCのスクリーンに張り付くことなく、24時間年中無休で投資を楽しめるようにするためのサービスだと語る。

まず、バイナンスとHuobi(フォビ)を含む6つの主要取引所をTredeSantaのプラットフォームに接続するのにものの数分もかからない。また、この新たなプラットフォームには絶えずサポートが追加されており、詳細が綴られたブログ記事には、ユーザープロフィールへの取引所追加の手順がステップごとに丁寧に解説されている。

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取引用ボットの既存テンプレートを使うか、自分の好みに合わせてゼロから作るかはユーザーの自由だ。ただし、市場にショックの波を与えることなく多額の取引を行う機能に加えて長期と短期の戦略を活用することができれば、上げ相場と下げ相場の利点を十分に活かすことができる。そしてそれは、ここ最近の暗号資産市場の記録的な水準のボラティリティを見れば、紛うことなく有用だと言える。

また、せっかくの利益を失わないためにもTradeSantaユーザーは最適なタイミングで取引をクローズできるよう、テイクプロフィットを設定することができる。希望の価格水準に達したら自動的にポジションを売るボットを構成すれば、ユーザーが常に市場の上がり下がりを監視する必要はなくなる。「情報へアクセスし易いこと」が重要であるため、インターネットへの接続環境さえあれば、ボットの状況をどこからでも見守ることができ、ボットがアクションを取った際にはユーザーの電話に通知が行くようになっている。

テクニカル指標も提供

一連のテクニカル指標も提供されており、ユーザーがボットを構成して最大の効果を上げるような市場への参入タイミングを図るのに一役買っている。マックD(Moving Average Convergence/Divergence, 略してMACD)は市場の状勢を追い、強いトレンドを検知したり価格の反転が起こり得るかを測るのに役立つ。一方、相対力指数(Relative Strength Index, 略してRSI)は資産の直近の価格変動の大きさを確かめるために使う。そして最も重要な機能は、TradeSantaのボットが取引通貨ペアのボリンジャーバンドの過去90分の変動を5分間隔で評価することで、市場への最適なエントリーポイントを探るのに役立つ。

本記事執筆の時点で、TradeSantaは28,000人のアクティブユーザーを擁し、9,200以上の取引用ボットがアクティブな状態であるとのこと。サービス開始以降では、全体で300万に及ぶ取引が成立しているそうだ。

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