150万人近い登録者を誇り、テクノロジーにフォーカスを当てた最も有名なYouTubeチャンネルの1つであるHydraulic Press ChannelがChangeTipを通じてビットコインによる寄付受付を開始したようだ。
YouTubeに新たなポリシーとコミュニティガイドラインが適用されたことから、一般のチャンネル運営者や、何百万人もの登録者を抱える有名チャンネルの運営者でさえコンテンツの収益化が難しくなり始めており、様々な有名YouTubeチャンネルがGoFundmeキャンペーンをローンチし始めている。
YouTube動画の平均CPMレートは2ドルと言われており、動画クリエイターは1,000閲覧ごとに約2ドルの収益を得ることができる。つまり、100万閲覧があれば、平均約2,000ドルの収益を上げる事ができるということだ。
CrashcourseのHank Green氏は次のように説明している―
「去年のある時期、私の上げたYouTube動画が10億近い閲覧数を記録しました。1,000閲覧ごとの平均広告収入レートは2ドル (2ドル CPM)なので、過去8年間の広告収入は約200万ドルです」
ビットコインがYouTubeの収益化のメカニズムを大きく変える可能性
1日辺り数百万の閲覧数を叩き出すコンテンツを配信するチャンネルが存在する一方、有名チャンネルの中には週ごとに1つか2つの動画をリリースしているだけのところもあり、これは、クリエイターがバイラルCM作成に関連する2,000ドルから4,000ドルにおよぶ様々なコストをカバーする必要性があるということを示している。
真面目なコンテンツやクオリティの高い動画を配信しているチャンネルにとっては、予算はどこまでも不十分なものなのだ。ここで有名ビデオブロガーのCasey Neistat氏を例に見てみよう。彼女の場合、12から20もの端末を駆使して、それぞれの動画を異なるアングルから撮影し可能な限り高画質でアップロードしている。ドローンからマイクに至るまで、YouTubeのコンテンツクリエイターは平均的な閲覧者が気づかないほどの高価な機材リストと向き合っていかなければならない。こういった状況を経済的に支援するためには、YouTubeだけの収入では十分ではない可能性があるのだ。
しかしながら、ビットコインであればこういったクリエイターたちが利用している収益化のメカニズム全体を大きく変える可能性がある。PayPalや他の決済の方法とは異なり、ビットコインは大幅に低い取引手数料で取引を行うことができる。したがって、クリエイターたちはYouTubeによる収入に加えて、特に大きな問題もなくビットコインによる寄付を受け入れることが可能なのだ。
ChangeTipのような少額決済のチャンネルによって小規模のチャンネルからメジャーなYouTubeチャンネルまで、特定のソフトウェアやプラットフォームを導入することなく簡単にビットコイン決済受付が可能となる。
ビットコインが有名なHydraulic PressのようなYouTubeチャンネルによって導入されれば、他のグローバルな動画共有プラットフォーム同様、YouTube上のクリエイターにとっても前向きな先例となるだろう。