アジア拠点の大手仮想通貨(暗号資産)ファンドのスパルタン・ブラックはクロスチェーンであるポルカドット(DOT)が時価総額でトップ3に浮上する可能性を指摘している。
ポルカドットは現在、コインゲッコーで6位に急浮上している。
DOTは8月18日の転送開始後の翌日に、仮想通貨取引所バイナンスに上場して以来、200%の上昇を見せている。多くの投資家は今後も価格が上昇すると予想されている。
(出典:トレーディングビュー「DOT/USDTチャート」)
DOTのセンチメント上昇につながるいくつかの有利な要因が考えられている。DOTはイーサリアムネットワークと競合するものではないことから、急速に成長。現在問題となっているイーサリアムの高額な手数料の問題の解決策となる可能性がある。
今後の上昇につながる要因は?
DOTはここ数週間、評価額とプロジェクトの両方の面で急成長している。PolkaProjectのデータによると、ポルカドットのエコシステムにはすでに197のプロジェクトがあるという。
ポルカドットにはスマートコントラクトでもとも優秀な開発者の一人がいる。
2016年にポルカドットを創設したギャビン・ウッド氏はイーサリアムのプログラミング言語であるSolidityとイーサリアムクライアントであるParityを開発した中心人物だ。
ウッド氏は過去4年間でイーサリアムネットワークの成長にも重要な役割を果たしている。
活発化しているコミュニティと、エコシステムのプロジェクト数の増加、そしてウッド氏の関与によってDOTの需要が牽引されている。
スパルタン・ブラックのケルビン・コーCEOは8月、カルダノ(ADA)の時価総額が上昇していることから、DOTが5ドルに達すると予測。この予測から数週間でDOTは5ドルを突破し、6.57ドルまで上昇した。当時、コー氏は次のように語っていた。
「ADAの時価総額が38億ドルならば、ポルカドットは最低でも50億ドル。つまり1DOTあたり5ドルの価値があるはずだ」
コー氏はそして、DOTがコインゲッコーとコインマーケットキャップで時価総額3位まで上昇すると予想した。
「1年以内にDOTはコインゲッコーとコインマーケットキャップで時価総額で上位3位になるだろう」
イーサと競合しない
イーサリアムは現在、最も重要なスマートコントラクトブロックチェーンとなっている。評価額は430億ドルの一方、DOTは56億ドルで続いている。
コー氏が指摘するようにDOTの長期的な上昇がイーサリアムの下落にはつながることはないとされる。それはポルカドットはコスモスなどのようにプロトコル上に複数のブロックチェーンネットワークが存在することを可能にするクロスチェーンとなっていることが、構造的にイーサリアムと異なるからだ。
「私はブリッジで相互に接続されたマルチチェーンの世界を信じている。ポルカドットとコスモスはイーサリアムに取って代わるものではない。またNearやSolana、AVA、TRONなどのチェーンの活動も無視できない」
DOTはバイナンス以外の主要な取引所でも上場が始まっており、クラーケンでも上場が発表された。
ブロックタウン・キャピタルのジョセフ・トダロ氏は以下のように話している。
「クラーケンがコインベースやバイナンスUSよりも先にポルカドットを上場したことは大きな勝利だった。もし米国に住んでいるのならばクラーケンが取引すべき場所だ」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン