ゲームおよび非代替性トークン(NFT)ブロックチェーンであるイミュータブルが、NFTマーケットプレイスを終了し、パートナーシップを通じてエコシステムの拡大に注力すると発表した。
イミュータブルは8月13日にマーケットプレイスの運営を終了する予定だ。イミュータブルによると、マーケットプレイスはイミュータブルのソフトウェア開発キット(SDK)を使用して利用可能な機能を示すために構築された。しかし、立ち上げ以来、このSDKを使用して作成され、成長したプロジェクトがすでに存在するという。
イミュータブルは「競争するよりも、これらのマーケットプレイスを支援し、イミュータブルエコシステムが成長するのを見たい」と書いている。イミュータブルはコミュニティに対し、イミュータブルエコシステム内で利用可能なマーケットプレイスを探すよう促した。
ユーザー資産とリスティングについて
イミュータブルはNFTマーケットプレイスのユーザーに対し、資産は「ブロックチェーン上に存在する」ため引き続き利用可能であると伝えている。これらの資産はウォレットアドレスにリンクされており、どのマーケットプレイスやゲームを使用してもユーザーに残る。
また、イミュータブルのマーケットプレイスはグローバルオーダーブックを使用しているため、同じオーダーブックを使用するマーケットプレイスでは同様のリスティングが表示される点も強調した。ユーザーはウォレットを接続し、任意のマーケットプレイスで既存のリスティングを確認することができると付け加えた。
NFT出来高の低下
この発表は、NFTの出来高が引き続き低下している中で行われた。2024年第2四半期には、NFTの出来高が前四半期比で45%減少した。
データによれば、2024年第1四半期にはデジタルコレクティブルの取引量が41億ドルに達し、2023年第4四半期から急増した。しかし、市場はその上昇の勢いを維持できなかった。2024年第2四半期には、NFTの売上高が22億4000万ドルにとどまり、2023年第3四半期以来の低パフォーマンスとなった。
さらに、7月には2024年で最も低いNFTの出来高となり、下落の勢いが続いた。CryptoSlamのデータによれば、7月のNFTの出来高は4億2900万ドルにとどまった。
それにもかかわらず、業界で働く人々は依然としてNFTの可能性を信じている。CryptoSlamの創設者ランディ・ワシンガー氏のようなWeb3の専門家は、過去のインタビューで「取引量が少なくても、NFTは『ここに留まる』」と語った。