携帯電話メーカーのHTCは、ブロックチェーンフォン「エクソダス(Exodus)」を介して、ユーザーが仮想通貨モネロ(XMR)をマイニングできるようにする。フォーブスが10日に報じた。

台湾拠点のHTCは、ミダスラボ(Midas Labs)が開発した「DeMiner」と呼ぶアプリを通じて、モネロのマイニングができるようにする。このアプリは2020年第2四半期にダウンロードして利用できるようになるという。

このアプリでは携帯電話が使用されているかどうか、または充電器に接続されているかどうかを判断して、マイニングを自動的に非アクティブにするよう設定されている。

HTCの責任者は、フォーブスに対して、次のように述べている。

「モバイルでのマイニングは、安全なネットワークの開発を理解するうえで重要なトピックだ。2020年に携帯電話の数は35億個に近づいており、これにより、ネットワークのハッシュレートとマイニングパワーがさらに分散化することができる」

Crypto giant mining pools dominating the scene

HTCの株はまた、巨大なマイニングプールによるハッシュレートの支配から「仮想通貨の世界は脅威にさらされている」と指摘。携帯電話を介したマイニングは、ネットワークを民主化させるための1つの方法になると考えている。

DeMinerアプリを開発したミダスラボの創業者兼CEOのリー氏は次のようにコメントしている。

「スマートフォンデバイスのハッシュレートがデスクトップに匹敵し、消費電力が大幅に削減されるように、DeMinerアプリを開発した。これにより、モバイルデバイスは初めて、仮想通貨マイニングに適したものになる。オープンソースフレームワークから始め、モバイル向けにマイニングを再構築して最適化した」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン