ゴールドマンサックスは7月6日のクライアント向けメモで、「実際の使用の可能性」が最も高いブロックチェーンはイーサリアムであり、ETHがデジタルにおける主要な価値の保存手段になる可能性があると述べている。

ビジネスインサイダーのレポートによると、ゴールドマンサックスはイーサリアム(ETH)の時価総額が今後数年間でビットコイン(BTC)の時価総額を超える可能性があると予測している。

「ETHは現在、ネイティブデジタル通貨となっているイーサリアムがスマートコントラクトアプリケーションにおいて最も人気のある開発プラットフォームであるため、実際の使用において最もポピュラーな仮想通貨であるようにみえる」

スマートコントラクトは、デジタルな契約の自動執行を可能にするものであり、このテクノロジーにより、分散型金融(DeFi)プロトコルや分散型アプリ(Dapps)のブームを生み出されている。

ゴールドマンは、ビットコインが先行者としてのアドバンテージでより強力なブランドになったと指摘する一方、イーサリアムのようなユースケースを欠いており、トランザクション速度の遅いと考えられている。ハードマネーとしての機能やネットワークの安全性を考慮しているため、ビットコインはイーサリアムと同じ機能を提供できていない。

またイーサリアムの方がより速く成長している。ビットコインの価格は過去1年間で261%上昇している一方で、イーサリアムは同期間で856%上昇している。

またゴールドマンのアナリストは、金がデジタル資産よりも優れた価値の保存手段であるとして、金を「防御的インフレヘッジ」と呼び、仮想通貨を「リスクオンインフレヘッジ」であると分類している。

「仮想通貨間の競争は、それらが安全な避難資産となることを妨げる別のリスクファクターでもある」と、指摘している。