昨日はイングランド銀行(英中央銀行)が緊急利下げに踏み切った。金融政策委員会(MPC)は、政策金利を0.5%引き下げ0.25%にすることを決定。新型コロナウイルス感染拡大が経済活動を低迷させるとの懸念から、実体経済に資金を注入する措置を取ったのだ。

本日に政策を決定する欧州中央銀行(ECB)も何らかの対応を取ると見込まれている。しかしマーケットの混乱は続き、12時時点のポンド円は132円台と円高が進んでいる。昨日のNYダウが1,464ドルと大幅に下落し、低リスク通貨とされる円が買われているからだ。

スナク財務相は新型コロナの支援策として、300億ポンド(約4兆円)規模の経済対策を講じる方針を表明したが、新型コロナウイルスの感染拡大が欧州で広がる中、景気に対する厳しい見方が強まっている。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

本日のポンド円予想レンジ 131~134円

9日の安値132.58円を下回ったことから下値模索の展開。世界的な市場の混乱が収まるまでは、ポンド円を積極的に買う動きは見られないだろう。