ブルームバーグによると、仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルが、証券の公募のアンダーライティング(証券の引き受け・売り出し)業務を米金融取引業規制機構(FINRA)から認可された。また、デジタル版のIPOであるセキュリティー・トークン・オファリング(STO)事業の展開も検討しているという。
ギャラクシー・デジタルの創業者は、元ゴールドマンサックスのマイク・ノボグラッツ氏。今はビットコインに強気派として知られており、例えばビットコインはデジタルゴールドとして「完成品」になったといった発言をした。
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そんなノボグラッツ氏のギャラクシー・デジタルは、「仮想通貨業界でのゴールドマンサックス」を目指している。
ギャラクシー・デジタルが注目しているのは、仮想通貨関連企業によるIPO(新規公開株式)。例えばコインベースは数十億ドルの資金調達に成。ビットメインもIPOを計画だ。ギャラクシーデジタルは、今後もIPOの需要が増えるとみている。
また、巨大ハイテク企業などによる買収・合併も視野に入れている。リブラ協会にも入るマスターカードやペイパルといった巨大企業が、「いつか仮想通貨ビジネスを買収するかもしれない」と予想した。
ちなみにノボグラッツ氏は、来年に予定通り仮想通貨リブラが立ち上がる可能性は、政治面、規制面での詳細な検査が見込まれることから、50%とみている。
ノボグラッツ氏は、規制当局が「期待より少し遅い」ためまだ実現していないものの、「すべてがトークン化される時代」が来ると予想。ギャラクシーデジタルは、伝統的な金融機関より早く仮想通貨業界に関わることで、その恩恵を得ようと考えている。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版