分散型金融(DeFi)プロトコルへの資金流入が再び再開したようだ。DeFiプロトコルでロックされている総価値は過去最高に急上昇している。
DeFi Pulseによると、DeFiプロトコルでロックされている仮想通貨(暗号資産)の額は、123億ドルに達した。
CoingeckoやCoinmarketcapなどの他の分析プラットフォームによっては正確な数値は異なるが、わずか48時間で、ロックされた総価値は米ドル相当で10億ドル超の増加となった。
Coingeckoの数値では、ロックされた総価値は約116億ドルとなっている。この増加は、ビットコインがペイパルのニュースを受けて10月21日に2020年の最高値である13,200ドルに達したタイミングだった。

Coingeckoは、チェインリンク(LINK)などDeFi関連のすべてのトークンを合わせたDeFiの時価総額は143億ドルだと報告している。これは、過去48時間で20億ドル増加している。
DTCキャピタルのスペンサー・ヌーン氏は、分散型金融(DeFi)の強気相場がまもなく第2ラウンドに入ると主張している。
ヌーン氏は、多くのイールドファーミングの利用者が数か月の堅実な利益を上げた後、ビットコイン(BTC)に戻ったとコメント。同氏は2回目のDeFiブームのきっかけとして米大統領選挙になるのではないかと予想している。
「DeFiの強気フェーズの第2弾の変曲点となる可能性が高いのは米大統領選であり、リスク資産に複数の有利な結果をもたらすだろう」
ペイパルのニュースと仮想通貨市場の全般的な好転により、AirswapやAave、Synthetix、Curveなど、過去24時間で多くのDeFiトークンが上昇している。
ロックされた総価値(TVL)を押し上げた要因は、流動性プールの多くがETHベースであるため、イーサリアムを含むステーキングに使用されるDeFiトークンの価格の上昇だ。過去48時間でETH価格は12%上昇し、415ドルとなった。
しかし、上位46種類のDeFiトークンのパフォーマンスを測るメサーリのDeFiリターンインデックスによると、多くのDeFiトークンは過去1ヶ月間で40%超の下落となっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン