中央銀行の存在は本当にそんなに悪いものなのだろうか?とある経済評論家によれば、銀行の存在こそがビットコインが成長を続けている理由だという。

エコノミック・エッジのネイサン・マーティン氏が何故ビットコインはバブルではないのか、その分析を投稿している。彼の説明するその4つの理由は、実に理にかなっているものだ。

 

分散型であるということ

 

ビットコインの力は、その分散型の性質にある。ビットコインは国の発行する通貨とは違い中央銀行制度に縛られていないため、その価格は通貨生産などによって任意に操作することができない (例えば、第2次世界大戦後のドイツのマルクの切り下げなど)。こういったリユがビットコインに金のようなコモディティとしての安定性をもたらしている。

 

供給量

 

ビットコインの供給量は、金や通貨などとは異なり、厳密に制限されている。2100万BTC以上発行されることは決してない。市場にはそのうち80%が出回るようになっており、それを超えることはない。マイニングによる入手も益々厳しくなるため、ビットコインの価値は上昇し続けていく。

 

セキュリティ

 

分散型で暗号化されているということは、ビットコインのセキュリティの高さを物語っている。外界からの力によって操られることがなく、差し押さえることもできない。しかし、個々に発行されているプライベート・キーが漏れてしまった場合は、その限りではない。

 

不正への耐性

 

全てのビットコインのトランザクションは、ブロックチェーン上に記録されているため、不正を働く機会はごくわずかで、すぐに追跡が可能だ。

卓越したセキュリティを持ち、外部操作の可能性がゼロ、且つ、供給量そのものが限られているため、将来的にビットコインの価格が上がり続けない理由がないとマーティン氏は語る。バブルではないのかという心配は、市場に基づいたものであり、こうした理由とは無関係なのだ。

マーティン氏によれば、近い将来、確かにビットコインがバブル期に突入する可能性はあるが、ビットコイン価格の評価は、まだ現在もたらされている利益によってしか計られていない可能性があり、この現在の価格上昇の波は、時がたつに連れ、遥かに大きく今より価格が上昇するためのその土台でしかないと、マーティン氏は指摘している。