イーサリアム(ETH)が2050ドルの最高値に到達して以来、1万ETH以上を保有するアドレスの数はほとんど変化していない。
Santimentのデータによると、1万ETH(現在の価格では約1770万ドル相当)以上を持つウォレットの数は、過去4ヶ月間で0.9%減少しているだけだ。一方で、100ETH~1万ETHを持つウォレットの数は7.2%減少している。
1万ETH以上持つイーサリアムのクジラが資産を動かさないようにしているのか、資産をロックさせる必要がある取引所や機関投資家、もしくは大企業がこれらのウォレットを持っている可能性があるだろう。
ETHhubの共同創設者であるアンソニー・サッサーノ氏は、3月18日のニュースレターで大企業や機関投資家がますますETHを購入・保有するようになっていると指摘している。
「さまざまな理由で、今後数か月以内にさらに多くの上場企業がETHの購入を発表すると予想している。ガスとして使用するためにETHを貯める者もいれば、ETH2に出資するために購入する者、準備資産としてバランスシートに載せる者もいるだろう」
仮想通貨セクター内では、中間レベルのアドレスはより多くのETHを分散型金融(DeFi)プロトコルに預けるようになっており、プロトコルにロックされたETHの量は過去最高の水準に達している。
DeFiウォレットプロバイダーのDebankの統計によると、DeFiにロックされているイーサリアムの量は960万ETHに近づいている。これはETH供給全体の8.3%に相当する。ロックされたETHの量は3月11日に1000万ETHを超えている。
さらにETH2.0のブロックチェーンエクスプローラーによると、ビーコインチェーンには現在約353万ETH預けられている。