シャープリンク・ゲーミングの共同CEOであるジョセフ・シャロム氏によると、複数のユースケースと機関投資家の採用拡大を背景に、イーサリアムの総ロック価値(TVL)は2026年に10倍へ急拡大する可能性がある。
イーサリアム・トレジャリーズのデータによれば、シャープリンク・ゲーミングは上場企業として2番目に大きいイーサリアム・トレジャリー企業で、79万7704ETHを保有している。記事執筆時点の評価額は約23.3億ドルとなる。
シャロム氏は金曜日のX投稿で、「ステーブルコイン市場は来年末までに5000億ドルに達する」と予測した。現在のステーブルコインの時価総額は約3084億ドルで、5000億ドルへの到達は約62%の増加を意味する。
ステーブルコイン取引の過半数(54%)がイーサリアム上で行われていることから、市場規模の拡大はネットワークのTVL押し上げにつながる可能性がある。
トークン化RWA市場、2026年に3000億ドル規模へ
シャロム氏は、トークン化された現実世界資産(RWA)についても大幅な成長を見込んでおり、2026年には市場規模が3000億ドルに達すると予測する。「2026年にはトークン化資産の運用資産残高が10倍となり、個別のファンド、株式、債券のトークン化から、ファンド全体のトークン化へと進む」と同氏は述べた。
この成長の主要因として、JPモルガン、フランクリン・テンプルトン、ブラックロックといった金融サービス企業からの関心が過去1年で高まっている点を挙げた。
TVLの増加は一般に、ネットワークへの関心拡大を示す指標と受け止められ、市場心理を支え、資産価格に影響を与える可能性がある。DeFiLlamaによると、記事執筆時点のイーサリアムのTVLは約682億ドルとなっている。

一方で、仮想通貨アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は火曜日、ビットコインの現状を踏まえると、イーサリアムが来年に過去最高値を更新する可能性は低いとの見方を示した。コインマーケットキャップによれば、イーサリアムは記事執筆時点で2924ドルで取引されており、過去30日間で3.12%下落している。
政府系ファンドがイーサリアム保有?
シャロム氏は、政府系ファンドによるイーサリアム保有やトークン化活動が、今後1年で5倍から10倍に拡大すると見込んでいる。
「2026年には競争環境が本格化し、この動きは大きく加速する。これまでこの投資家層では仮想通貨に手を出す者がほとんどおらず、傍観している方が安全だった」と同氏は語った。
さらに同氏は、オンチェーンAIエージェントや予測市場が「主流化」し、エコシステム全体の活動量と価値を押し上げるとの見通しを示した。
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