米国における現物イーサリアム上場投資信託(ETF)が、米大統領選挙後の仮想通貨市場の上昇を受けて、過去6週間で最大の流入を記録した。
11月6日、米国での9つの現物イーサリアムETFは、合計5230万ドルの純流入を見せた。これは現物ビットコインETFの流入に比べるとまだ少ないが、9月27日以来で最大の流入になる。
主要ETFであるブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)は純流入ゼロを示したが、大部分の流入はフィデリティ・イーサリアム・ファンド(FETH)に集中し、2690万ドルに達した。
残りの流入はグレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(ETH)で、2540万ドルを記録した。他の7つの現物イーサリアムETFは流入がゼロであった。
この結果、すべてのイーサリアムETFの純合計はマイナス49億ドルとなった。これは、グレースケールの高い手数料のETHEからの流出が続いているためだ。ETHEは7月に現物ETFに転換して以来、31億ドルの資産が失われている。
Total spot Ether ETF flows. Source: CoinGlass
現物ビットコインETFの流入額は6億2200万ドル
一方、米国の11の現物ビットコインETFは、11月6日に6億2190万ドルの純流入を記録し、3日連続の流出のトレンドを逆転させた。
ファーサイド・インベスターズのデータによると、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は2日連続の流出を見せたが、ブラックロックにとって取引高は過去最大となり、41億ドルが取引された。
フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)が流入を主導し、6月4日以来最大の3億880万ドルの流入を記録した。ビットワイズ、アーク21シェアーズ、グレースケールも、それぞれの製品で1億ドル以上の流入を見せた。
仮想通貨市場は過去24時間で4%上昇し、総時価総額は2兆6400億ドルに達し、ビットコインは11月6日に7万6000ドルを超える過去最高値を記録した。ETHもようやく目覚め、11月7日に2872ドルの高値に達し、8月初旬以来の高値を記録した。
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