米仮想通貨取引所コインベースの26日の発表によると、2021年上半期でイーサの取引量の上昇率がビットコインを上回ったことがわかった。

コインベースが世界20の仮想通貨取引所のデータを集計した結果、ビットコインの取引高は2兆1000億ドルに達し、昨年上半期の3560億ドルから489%増加した。

一方でイーサ(ETH)の取引高は1.4兆ドルに達し、2020年上半期の920億ドルから1461%増加するなどビットコインの増加ペースを大きく上回った。コインベースによると、イーサの取引ペースが一定期間、ビットコインを上回った初めての期間となったという。

イーサは、過去12カ月間で895%、6月30日までの6カ月間で210%上昇。コインベースはこの要因として、分散型金融での利用の増加、ネットワークのプルーフオブステーク(PoS)への移行に対する投資家の楽観的な見方、ネットワークのレイヤー2・スケーリング・ソリューションの台頭などを挙げた。

また、仮想通貨市場全体の時価総額は、今期末には1.4兆ドルとなり、2020年上半期から86%の増加を記録した。年初は7,690億ドル、5月のピーク時には2.4兆ドルだった。

調査によると、BTCの利益の大部分は2020年第4四半期と2021年第1四半期にもたらされ、2021年第2四半期には価格が大きく下落したことにも触れた。現在、4月13日の史上最高値である65,899ドルから38.8%下落して取引されている。

一方、イーサは、2021年第2四半期に価格が2倍になり、5月12日に史上最高値の4,357ドルに達した。しかし、足元では47.4%下落している。