eスポーツ賭博のユニクーンがICOで35億円調達

(編集部注:Wikipediaによると、eスポーツはエレクトロニック・スポーツの略称で、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称、とされている。オンラインゲームを舞台にしたギャンブルともいえるだろう。)

近年、eスポーツ産業はブロックチェーン技術に大変革をもたらしている。最近ではイーサリアムの共同創業者であるマーク・キューバン氏が手掛けたeスポーツの賭博プラットフォームであるユニクーン(Unikrn)が3100万米ドル(35兆円相当)以上を集めたことがツイッター上で話題となっている。

ユニクーンのICOにこれほど多くの支援が集まったのは、ブロックチェーンが既にこの領域で受け入れられてきたことを示している。

新しいギャンブル・プラットフォーム

ユニクーンでは、単にゲームを遊ぶだけでトークン(特定の組織あるいは団体が発行する仮想通貨の一種)や、ゲーム上で使える通貨に相当する「スキン」や賞を受け取ることも可能だ。また、ユーザーはトークンか、もしくは一部の国の法定通貨を用いてゲームの試合に賭けることができる。

同様のサービスは増えている。例えばエコプレイ(Eloplay)においては、ユーザーは賞金プールをかけて他のプレイヤーへ闘いを挑むことができる。賞金プールはゲーマーや企業によって、完全なセキュリティーをもつスマートコントラクトとよばれる仕組みを使って形成される。

ブロックチェーンはオンラインゲームとギャンブルに革新をもたらす

ブロックチェーン技術は、オンラインのゲームにおいてお金を賭けるという行為に安全性をもたらしたのみでなく、ゲームのプラットフォーム基盤もより良いものにしている。例えば、ゲームプロトコル(GameProtocol)はゲーマー同士を繋げ、開発者にはブロックチェーンを使ったツール、更には分散型のアプリストアを提供するなど、新たな分散型のプラットフォームを作り上げている。GameProtocolのCEO、ジョナサン・スウェドレー氏はこう述べている。

ブロックチェーンは人類によって作られた中でも最も先進的で安全な技術の一つだ。ゲーム産業は今後来る分散型のインターネット3.0に素早く移行していくだろう。インターネットはゲームを永遠に変えてしまったが、ブロックチェーンはさらに大きな変化をもたらすだろう。GameProtocol自身がこの分野の先駆者になる。

ブロックチェーン技術はこれらのゲームシステムの中央ハブを取っ払い、プレイヤーと開発者がスムーズに直接交流し、相互作用を及ぼすことを可能にしているという。

さらに、分散型プロセスは帯域量をプールすることが可能なため、プレイ速度を上げる。ネットワークユニッツ(Network Units)により開発されているようなコンピューティングシステムによって、ゲーマーは本来であれば莫大なコストを生じるような帯域量を利用することができる。フォーブス誌の記事によると、

ネットワークユニッツはプレイヤーの評判管理システムを備えたオンラインゲームプラットフォームだ。それは開発者のインフラとメカニズムを高めるために分散型でスケーラブルなコンピューティングリソースを提供する。これによって、従来手法で生じていた不正行為や故障、コストを要するメンテナンスを軽減することができる。

帯域量をプールするという特徴をもつこのブロックチェーン技術はすでに実用されており、DDoS攻撃などの軽減に効果的である。しかし、オンラインゲームに帯域量を用いると、従来までのオンラインゲーミング手法を刷新することになるだろう。

マーク・キューバン氏の挑戦

ブロックチェーンの力によってeスポーツ界を復活させることができれば、マーク・キューバン氏はイーサリアムと同様、この分野の先駆者となるだろう。eスポーツのゲーム、賭博、そして技術的ソリューションが成熟するにつれて、この業界は集中型の企業ではなく、分散型のプラットフォームに牽引されることになるだろう。

  • フォローはこちら: