宇宙開発企業スペースXや電気自動車テスラを率いる著名起業家イーロン・マスク氏が、ビットコインについて久しぶりに言及した。

マスク氏はただ一言、「ビットコインは私のセーフワードではない」とツイート。セーフワードは、英語の隠語で“stop”の意味だ。

突然のマスク氏のビットコイン発言は、ツイッター上で大きな注目を集めている。果たしてマスク氏の意図は何か。仮想通貨コミュニティは頭を悩ませている。

火星がマスク氏のセーフワードだとの指摘には、マスク氏も笑いながら「真実だ」とツイートしている。火星移住計画を打ち立てているマスク氏にとって、重要なのはビットコインよりも火星ということだろうか。

フォーブスなどのメディアも、マスク氏のセーフワード発言を報道。相場が急反落する中、久しぶりの大物起業家の仮想通貨発言にコミュニティが一気に注目する事態となっているようだ。

イーロン・マスク氏の仮想通貨発言

マスク氏は過去にも仮想通貨について発言し、物議を醸してきた。

昨年5月には突如、「イーサリアム」と一言投稿した後、「jk(冗談)」と連続ツイート。これに対してイーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が反応。マスク氏が「イーサリアムで何を開発するべきか?」と質問する展開となった

また昨年2月には、ポッドキャストに出演したマスク氏が「紙幣はなくなり、仮想通貨がその地位を奪うだろう」と発言。仮想通貨の未来について公の場で自身の意見を初めて表明したものとして大きな注目を集めた。

「ビットコインの構造は極めて素晴らしいと思うよ。テスラがリソースを使って仮想通貨で何かすることはないと思うが(中略)資本統制を迂回できるからね。仮想通貨は紙幣より価値移転手段として優れている。それは間違いないよ」