著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・年初来高値を記録したBTC、それまでの動き
BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、2023/1/1から10/26までのBTC/JPYの日足チャートである。
現在、BTC(ビットコイン)は年初来高値の520万円付近で推移している。
2023年において約220万円から始まったBTC/JPYは、上半期のうちに450万円が見えてくるほど順調に価格を上昇させてきたが、下半期に入ると年初来高値を更新できず、勢いに陰りが見えていた。
特に、8/18にはイーロン・マスク氏率いるスペースXが保有するBTCを売却したとの報道もあってか、同日、BTCの価格は3/10と6/14を結んだサポートライン(紫線)を下抜けると共に、移動平均線の中期(青)が長期(緑)を上から下に突き抜けるデッドクロス(赤丸)が発生したことで、BTCの価格は一時360万円まで下落した。
その後、8/29にビットコインETF(上場投資信託)への転換をめぐるSEC(米国証券取引委員会)の訴訟で、米グレースケールに有利な判決の報道を受け、BTCは一時的に約400万円まで上昇したものの、2日後の9/1に、SECが全てのビットコインETF申請に対する決定を延期するとの報道が出ると、BTCの価格は約370万円まで下落した。
このように、BTCの価格は7月以降、ほとんど見せ場もなく推移していたが、9/28、暗号資産運用企業ヴァルキリー・インベストメントがイーサリアム先物ETFを提供することをSECが承認したとの報道を受けてか、10/1にはゴールデンクロス(白丸)が発生し、10/2には一時418万円まで上昇したことで状況が好転する兆しを見せた。
そして2週間後の10/16には、ビットコイン現物ETFが承認されたと報じられた。これについては報道の30分後に誤報と訂正されたものの、BTCの上昇を巻き戻す動きには繋がらず、BTCの価格は390万円から420万円まで上昇した。
さらに10/23には、裁判所がSECに対し、グレースケールの申請したビットコイン現物ETFを再審査するよう命じたと報じられた。この報道により、ビットコイン現物ETFが承認されるとの期待から、BTCの価格は今年7月の年初来高値であった450万円を上抜けし、10/25には520万円まで上昇した。