著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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2023年も6月が終わろうとしている。今回は、BTC(ビットコイン)の2023年上半期を振り返り、下半期の値動きについて考察する。

・BTC(ビットコイン)の注目度と共に2023年上半期を振り返る

検索ボリューム:Google Trendsより当社作成
BTC/JPYの価格チャート:当社取引ツールより作成

上図は、2023/1/1~6/20の「Bitcoin」の検索ボリューム(※)と、BTC/JPYの価格チャートである。

※Google Trends:最も検索需要があったタイミングを100として、そこの数値と比較した割合で表示したもの。

検索ボリュームを確認すると、検索需要が多かった幾つかの大きな山が確認できる。そのBTCの注目度と共に、2023年上半期を振り返る。

<2023/1/14>
1/1に210万円台だったBTC/JPYの価格は、11日連続で値上がり続け、1/14に260万円台まで上昇したことが検索上昇の背景か

2022/11に世界第2位の暗号資産取引所であるFTXが破綻したが、その余波が落ちつき、BTCの価格が底値に達したとの期待があったようである。

<2023/2/16>
2/16は300万円前後で推移していたBTC/JPYがレンジを抜けて320万円台まで上昇したことが、検索ボリュームの上昇に影響を与えたと考えられる

<2023/3/14~3/20>
3/14~3/20にかけての検索上昇は、BTC/JPYがレンジを切り上げて350万円を超えてきたことが背景か。

3/12にシグネチャー・バンクが史上3番目の規模で破綻したが、既存の金融システムに対する信用不安から暗号資産・BTCへの資金流入がBTC上昇を後押ししたようだ。

<2023/4/11>
4/11の検索上昇は、BTC/JPYの価格が今年の最高値=400万円まで上昇したことが背景か

一時的に銀行破綻の混乱が収まり、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策に対し楽観的な空気が広がり米国株の上昇とともにBTCも強い動きとなった。

以上のように当然と言えば当然であるが、Bitcoinの検索ボリュームは価格の上昇と高い相関があることがわかる。

足元のBTC/JPYは350万円~400万円の間で足踏み状態が続いていたが、ブラックロックのETF申請により機関投資家の再参入が予見され、現在は420万円台まで上昇している。

Bloombergの記事では「ビットコイン上昇、ブラックロックが「何か知っている」との観測」(6/22)というセンセーショナルなタイトルで、ブラックロックのETF申請を報じている。

世界最大の資産運用会社の動きはその他の資産運用会社にも影響を与え、今後同様なETF申請が続くことが予想される。このような動きは昨日のレポートでも記載のとおり、BTCの需要増大をもたらし、ひいては価格の上昇につながる展開となる可能性には留意したい。

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