著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・高値更新ならずも半値押し水準で下げ止まり
LTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、LTC/JPYの2023年初からの日足チャートに直近の高値・安値水準を描画したものである。
現在は、3/9につけた直近安値(8,674円)から、4/18高値(13,813円)に向かった上昇の半値押し水準(11,240円)で下値が支えられ、方向感を探る状況となっている。
前回4/5の当社レポート「順調に上昇するLTC(ライトコイン)、半減期に向かって上昇継続か」では、目先の上値目処に関して、2/13高値である13,939円や節目の14,000円が意識される旨を記述した。
LTC/JPYの価格は、レポート公表後も上昇を維持し、前述の水準へ肉薄したものの、どちらの値も更新できずに反落する結果となった。
LTCの目先の材料は7月に予定される半減期であるが、2022/11/16の当社レポート「半年ぶりの1万円台を見たLTC(ライトコイン)、FTX騒動での下げは買場?」では、年明けから半減期の1~2ヶ月前にピークを迎える傾向にあることに言及した。
今回も同様の値動きを見せると仮定すると、5~6月頃にLTC上昇のピークが来る可能性もある。
他方、足元の金融市場では、4/24にはファーストリパブリックバンクの決算発表において、予想以上の預金流出が起こっていることが判明し、一旦落ち着きを取り戻したかに見えた金融不安が再燃した。
加えて、米耐久材受注の上振れによる利上げ継続に対する懸念もあり、リスクオフに傾くきっかけとなる材料が存在することも、暗号資産市場への重石となる可能性もある。
以上より、仮に現在の水準(11,240円)で下支えされて再度上昇に転じた場合でも、14,000円を超えてくると買いで追随するには少々不安が残る状況と言えそうだ。
次に、5月の有名な相場格言「Sell in May」から季節性アノマリーを確認したい。