著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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BTC vs 暗号資産時価総額

BloombergよりDMM Bitcoin社作成

上図は、2021/1/1から現在までのBTC/USDと暗号資産時価総額の価格を比較したグラフである。

2022年の半年が経過した。暗号資産時価総額とBTC/USDは下落トレンドで2022年前半の幕を閉じることとなったが、7月現在は、20,000ドルをサポートに下落を耐え忍ぶ様相であることが伺える(赤四角)。

今月のBTCは、年初来安値である17,500ドルを下抜けることなく、一時22,500ドルまで自律反発となり、月足ベースで3か月ぶりに陽線での推移となっている。

しかし、暗号資産時価総額ベースでは、過去最高値である2.97兆ドルから0.94兆ドルと2.03兆ドルの時価総額を喪失した状態の相場展開が続いており、円換算で約280兆円の価値が喪失したままである。

米国のスタグフレーション懸念からリスクアセットの下落が顕著になっているが、暗号資産の下落が加速した要因として、無担保型(アルゴリズム)ステーブルコインのUST(テラUSD)のドルペッグが外れ(デペッグ)、裏付け資産となるLUNA(テラ)の価値が99%安まで下落して売りが売りを呼ぶ信用収縮が加速したことも大きいといえよう。

また、大手暗号資産レンディングプラットフォームを運営するCelsius Networkが暗号資産市場の大幅下落を理由に暗号資産の引き出し、送金を停止することを発表。今月の14日には1,600億円の負債を抱えたまま破産申請を行った(2022/6/13 Coindesk)。

そして暗号資産大幅下落の影響を受けマージンコールに応じることができず、債務危機の疑惑が浮上していたシンガポールの大手暗号資産ヘッジファンドであるThree Arrouws Capitalは、今月4日に破産申請を行っていたが、創業者の2名は債権者から逃亡中という(2022/6/17 Cointelegraph)。

典型的な弱気相場のネガティブな報道が増加傾向にあるが、全ては米国の利上げとテーパリング開始から相場のベアマーケットは避けられなかったと考えられる。

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