著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、豊富な取扱い暗号資産(仮想通貨)種類でお取引が可能です。厳重なセキュリティで、お客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。最短当日に口座開設可能。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)

ビットコインの価格とトレンドを振り返る

Googleトレンド 検索:「Bitcoin」地域:すべての、BTC/JPY 日足Bidチャート(期間2021/10/1 – 2022/4/9)

上図は、2021/10/1~2022/4/9におけるGoogleトレンド(※)の「Bitcoin」の検索指数(面グラフ)と、当社BTC/JPYの終値価格(折れ線グラフ)の比較である。
※「Bitcoin」検索指数(右軸)は、その期間の検索数の最大値を100とし、0から100の相対的な数値で示している

2021/11に高値を付けてからは軟調な相場が継続していたが、2022年1月の底値を付けて以降、400万円~500万円を推移していた。

2022/3/22に節目である500万円を上方ブレイクして以降はサポートラインが一段上がり、500万円から600万円を推移している。

上図を見ると、過去半年の間に「Bitcoin」の検索指数が70を大きく超えたポイントが4つ(白枠部分)あることが分かる。

4つのポイントで何があったのか。以下、当時のニュースとともに振り返る。

①米国初のビットコイン先物ETFが取引開始(2021/10/20)検索指数:84
ビットコイン先物ETFの上場した日である。

米国初のビットコイン先物ETFという期待感からか、初日のETF出来高は1,100億円と、歴代のETFデビュー時の出来高において2位に入った。

これらのニュースが好感され、ビットコイン先物ETFが米証券取引委員会(SEC)に承認された10/15(始値:655万円)から上場日である10/20(終値:752万円)の間に+14.76%値が上がった。

②5万ドル水準の底割れで大幅下落(2021/12/4)検索指数:96
11/9につけた高値(771万円)から徐々に値を落とし、12/4には一時460万円台を付ける暴落があった。

市場の恐怖水準としては、テスラ社のBTC決済導入中止や中国政府による暗号資産全面禁止などで急落した2021年5月と同水準となった。

③米政府による暗号資産関連の大統領府令準備報道(2022/1/21-1/25)検索指数:100
相場が軟調な中、米政府による暗号資産関連の大統領府令が準備中と報道された。

軟調な相場が続く中でこのニュースは注目されたが、ロシア中銀による暗号資産の使用を禁止する法改正提案が発表されるなど、先行きが不安なニュース多々あった。

④ロシアによるウクライナ侵攻(2022/2/24)検索指数:83
ロシアによる軍事作戦決行が報道された。

一時400万円を割るなど市場は混乱したが、翌日には値を戻した。

値を戻した背景には、ウクライナへの暗号資産による寄付と、混乱時の暗号資産の金融インフラの強さが再認識されたことが影響しているものと予想される。

①から分かるように、暗号資産分野でポジティブなニュースかつ検索指数が多い出来事が起きた場合は、大きく値を伸ばしている。

また、④のように世間的にはネガティブなニュースながらも、背景にある暗号資産特有の技術や活用法が再評価され相場が上昇することもあった。

検索指数が70を超えている日付近の価格を見ると、1日平均+2%価格にして+13万円値が上がっている。

逆にネガティブなニュースかつ検索指数が多い出来事の場合、大きく暴落していることも傾向として捉えることができようか。

軟調な相場ということもあるが、検索指数が70を超えている日付近の価格を見ると1日平均-1.8%価格にして-10万円ほど下がっている。

続きはこちら