仮想通貨トレーディング企業Auros Globalは、2400ラップドイーサ(wETH)の分散型金融(DeFi)ローンの元本返済を逃した。同社もFTX破綻の影響を受けているようだ。

Maple Financeの流動性プールを管理する信用引受会社M11 Creditは、11月30日のツイッタースレッドで、Aurosが総額約300万ドル相当の2400WETHローンの元本支払いを逃したとフォロワーに伝えた。

M11 Creditは「特に先月の出来事の後、常に借り手と密接なコミュニケーションをとっている」としており、Aurosが「FTXの債務超過の結果、短期的な流動性の問題を経験している」という。

アルゴリズム取引とマーケットメイキングを行うAurosはまだM11 Creditの声明に対応していないが、このスレッドはMaple Financeによってリツイートされている

またM11 Creditは、支払い遅延がローンのデフォルトを意味するものではないことを強調している。その代わり、支払いの遅延は「スマートコントラクトに従った5日間の猶予期間」のトリガーとなるという。

これは、Aurosが12月5日までに支払が遅れれば、債務不履行と見なされることを意味している。

Maple Financeの公式Youtube動画によると、債務不履行が発生した場合、借り手の担保が清算され、もしくはプラットフォーム上のメープルトークンとUSDCが貸し手への不足分をカバーするために使用される可能性があるとのことだ。また、ニューヨークの裁判所を通じて強制執行が行われる可能性もあるという。

M11 Creditは「貸し手にさらなる情報を提供する共同声明を出すために、Aurosと協力している」と主張している。

コインテレグラフは、M11 CreditとAurosの両社にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

仮想通貨取引所FTXは11月11日、流動性危機に見舞われ、破産を申請することを発表した。その結果、他の多くの企業にこの影響が伝染していった。直近では融資企業BlockFiが11月28日に破産申請を行った