6月27日、暗号通貨市場では大幅な調整局面を迎え、時価総額が1,000億ドルを下回った。
TOP30の暗号通貨が大きく価格を落とし、20から30%近く下落した。ビットコインとイーサリアムの二大クリプトも同様に、大幅にその値を落としている。
ビットコインの価格下落の理由
前回の調整からわかるように、ビットコインの価格下落は、相場調整局面でば常に市場全体の価格下落を主導してきている。
ビットコイン価格が2,700ドルから2,370ドルまで下落した際、暗号通貨市場は大幅な調整局面を迎え、イーサリアムは約300億ドルから220億ドルまで下落した。
ビットコインの短期的な価格下落を分析するには、金融とセキュリティの専門家であるマックス・カイザー氏と、アンドレアス・アントノポウロス氏の指摘を参考するといいだろう。
6月15日、小幅な調整の後、投資家やトレーダーの下落に関する疑問に対して、アントノポウロス氏は次のように回答している―
「何故暗号通貨は狂ったように価格が下落するのか?」と疑問に思う人はいるかもしれませんが、「何故暗号通貨は狂ったように価格上昇するのか?」とは尋ねた人はいませんよね。つまりそういうことなのです。
ビットコインや他の暗号通貨の価値はそれら単体で市場の需要と結びついている。つまり、他の市場のように、暗号通貨の価値は、市場における需要の増加や現象に基いて推移する。そのため、投資家がビットコインや他の暗号通貨の価格上昇を正当化することが出来ないのであれば、それはつまり市場の価格調整が差し迫っているということなのだ。
調整後の価格上昇
アメリカのブロードキャスターで、RT’s Keiser Reportのホストを務めるマックス・カイザー氏は、以前、ビットコインは今までの全ての調整局面において、前回のピークを上回り、リカバリーを果たしてきたと強調する。例えば、今月の初めにビットコイン価格が2,400ドルから1,900ドルに下落した際には、ビットコイン価格は過去最高価格の3,000ドルに突入した、という具合にだ。
このため、6月20日には、次の5,000ドル台が見えてきたとカイザー氏は語っている。しかしこれは、チェーンの分裂を引き起こすようなハードフォークなしで、コアのSegWitをアクティベートすることでスケーリング問題がまもなく無事に解決された場合の話だ。
「新たなビットコインの最高価格が目前に見えてきました。規制当局は5,000ドル、10,000ドルと上昇を続けるビットコインを目にしてあたふたとすることでしょう。ようこそ、ニュー・クリプト・オーダーへ」と、カイザー氏は語った。
需要の高まりは止まらず
ビットコインの需要は世界中で増加の一途をたどっており、益々多くの政府や国々が仮想通貨としてのビットコインを認識し採用し始めている。最近では、5,000店舗以上に対応しているポーランド最大のフードデリバリーチェーンのPyszneが、最近の手数料増加問題にも関わらずビットコイン導入を決めている。
イーサリアム、ビットコイン、ライトコイン、イーサリアム・クラシック、そしてその他の暗号通貨も含め、益々暗号通貨の需要は増え続けている。市場における短期の価格調整も重要だが、投資家たちは長期的な成長のファクターとして、それを認識するべきではないだろう。