7日の仮想通貨(暗号資産)市場は全面高となっている。仮想通貨ビットコインは重要ラインとされていた9200ドルを突破し、足元では9300ドルを推移。イーサ(ETH)とXRPは5%以上の上昇を見せている。またビットコインSVは過去24時間で20%以上暴騰している。
(出典:Coin360 7月7日 午前11時00分)
第2四半期の時価総額は40%超増
9000ドルを割りそうな動きを見せていたビットコインだが、ようやく上昇の兆しが見えてきている。
ここまで低調に見えていた仮想通貨相場だが、中期的にはしっかりと上昇していることが示された。
コインゲッコーのレポートによると、4〜6月の今年第2四半期は時価総額トップ30の通貨は時価総額が44.5%上昇している。一方で現物の取引高は55%の下落だ。
歴史的に時価総額と現物取引高は高い相関関係にあったが、ここにきてトレンドが変化している。
トレンド変化の理由としてコインゲッコーは「長期保有傾向の高まり」を挙げており、今後の価格上昇を見込んでいる投資家が増えていることの現れと言えるだろう。
仮想通貨別に見ると、今年第2四半期で最もリターンが大きかったのはETHの69.3%。ついでビットコインが42.5%だった。一方でXRPは1.0%プラスにとどまっている。
(出典:コインゲッコー「上位5通貨のリターン」)
半減期後の動きは?
レポートでは半減期後の動きについても分析。2016年の半減期後ではビットコイン価格は下落していた一方で今回3回目の半減期では5%の上昇を見せていることからビットコイン価格が強気であることを強調した。
「2020年の時価総額は2016年に比べ15倍大きいにも関わらず、3度目の半減期の最中、ビットコイン価格はより強気な変動を見せた」
(出典:コインゲッコー「2016年と2020年の半減期前後比較」)