米国の控訴裁判所は、グレイスケール・インベストメントのビットコイン現物ETF申請に関して、米証券取引委員会(SEC)に再審査を行うよう命令した。
10月23日の米国コロンビア特別区控訴裁判所での提出文書によれば、裁判所の「正式な命令」が実効力を持ち、SECがグレイスケールのビットコイン現物ETFに関する判断を見直すことになった。この命令は、8月29日の裁判所の最初の判定に続いて、そして10月13日の期限までにSECからの控訴がなかったために出された。

10月23日の命令は、裁判所の8月29日の判決を再確認し、グレイスケールのビットコイン投資信託をビットコインETFに変換するチャンスを与えた。現在まで、SECは米国の取引所に仮想通貨現物ETFを1つも承認していないが、ビットコインおよびイーサリアム(ETH)先物に関連する投資商品には承認を出している。
10月19日には、グレイスケールはニューヨーク証券取引所アーカにGBTCというティッカーシンボルでビットコイン投資信託を上場するための登録申請書をSECに提出した。投資会社やその他の大手企業、例えばブラックロック、ARKインベスト、ヴァルキリーなども、SECに仮想通貨現物ETFを申請しているが審査中となっている。