シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では11月に入って仮想通貨(暗号資産)ビットコインの取引高が急増している。

CMEの広報担当はコインテレグラフに対し、「ニューヨーク時間午前9時前に6700以上のビットコイン先物契約(33500ビットコインに相当)が取引され、前年同期比(年初来)を75%上回り、取引開始以来2倍以上の取引量となった」と語った。

6700BTCのCMEビットコイン先物は、米国中部標準時感の11月3日午後5時(日本時間4日午前8時)から同11月4日午前8時(日本時間4日午後23時)の間に取引された。CMEビットコイン先物は午後5時から午後4時までの間、1日23時間取引されている。各契約は5BTCの価値がある。これは米国大統領選の一晩で、CMEは33,500ビットコインの取引をしたことになり、当時のビットコイン価格に基づくと約4億6200万ドル(478億5800万円)に相当する。

CMEの広報担当によると、こうした膨大な取引量は、過去1年間で同じ時間帯で他の取引所での平均取引高を75%以上上回っているという。

さらにこれまで以上にCMEで多数の大口顧客が取引を実施した。「選挙前、多くの『ロング建玉保有者(LOIH)CFTCが定義する大口トレーダー』の数は102という新記録を打ち立てた」という。

11月はビットコインの建玉急増で始まった。CMEは「11月の最初の2日間の先物建玉契約数は、1日平均で11929を記録し、10月平均より20%上回っている。」と指摘。11月のこうした急増は、10月の動向からは予想できなかったという。

「ビットコイン先物の週次での平均取引高(ADV)は大統領選の週に大幅に増加した。10月の最終週には1日平均で11428の契約数で、10月の第一週と比べると164%増加した」

ビットコイン価格は現在160万円を突破している。

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン