ファントークン・プラットフォームを提供する「チリーズ」がこのほど、ヨーロッパの人気レーシングチーム2社と契約した。

チリーズ上に構築されたファントークン・アプリであるSocios.comは、21日のプレスリリースで、アストン・マーティン・コグニザントとアルファロメオ・レーシングのF1チームが、ファントークンを発行したと発表した。ファン・トークンは、グッズの配布や拡張現実でのマーケティング・キャンペーンの実施、チームのユニフォームにファン投票を可能にするなどの取り組みによって1億5000万ドル以上の収益を生んでいる。

チリーズはこのほど、米最大のモータースポーツ団体であるナスカー(NASCAR)のレーシングチームであるラウシュ・フェンウェイ・レーシングと提携するなど、F1チームとの連携を進めている。ブロックチェーン技術を実験的に導入したレーシングチームの初事例であり、ファンとのつながりを深めようとブロックチェーンを活用するスポーツや組織が増えていることが現れている。

チリーズでCEOを務めるアレックス・ドレフュス氏は、プレスリリースの中で次のように述べている。

「先週、1日で3つの大陸の3つの異なるスポーツから5つのパートナーシップを発表したが、この勢いを継続できている。今後数年間で、消極的なファンから、積極的なファンへと変わっていくだろう。その移行は、当社のプラットフォーム上でのファンとの取引を通じて行われる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン