世界経済フォーラム(WEF)は2020年のテクノロジーのパイオニアとして「アーリーからグロース段階」のスタートアップ企業100社をリストアップした。仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン企業は6社が選ばれている。

WEFのウェブサイトによると、2020年の新しいテクノロジーのパイオニアであり、イノベーションと認められた企業には、ライトニングラボ(Lightning Labs)、チェインリンク(Chainlink)、メーカーダオ(MakerDAO)、仮想通貨分析企業のエリプティック(Elliptic)、南米を拠点とする仮想通貨スタートアップのリピオ(Ripio)、環境ブロックチェーン企業のベリディアム・ラボ(Verdium Labs)が入っている。

WEFは、がん研究や量子コンピュータ、人工肉など、多様な業界・技術の中から「最先端技術への貢献」で100社を選出したという。そして、選ばれた100社は今後WEFのグローバルイノベーターコミュニティのグループに参加するなど、WEFのイニシアティブや活動に参加することになるという。

メーカーダオは、今回の認定について「名誉なことだ」とコメントしている。

またチェインリンクの共同創設者であるセルゲイ・ナザロフ氏は、同社がこの認定を受けたことに感激したと語っている。

「ブロックチェーンでスマートコントラクトを使用して、契約上の義務に強制可能な保証をもたらすことは、社会的および経済的利益を広い範囲にもらたすことになる。グローバルな、またローカルな経済に説明責任と自動化をもたらすことを誇りに思っている。今回私たちが、フォーラムとの対話を通じてこの挑戦に貢献できるのを楽しみにしている」

2015年からブロックチェーン企業はパイオニアの1つに

WEFは2000年以来、次世代のテック企業をテクノロジーパイオニアとして認定する取り組みを進めている。これまでもグーグル、ツイッター、スポティファイなどが選ばれている。

ブロックチェーン企業としては、2015年にリップルがWEFから指名されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン