世界の中央銀行は世界経済を刺激するために政府に助けを求め始めている。
ワイオミング州にあるジャクソンホールで3日間開かれた年次経済シンポジウムにて、米国連邦準備制度理事会の議長や、日銀総裁、欧州中央銀行総裁などが一堂に会し、現在の経済の経済的課題に対処すべく会合を開いた。
一致しているのは、彼らが助けを必要としているということだ。政府の追加介入がなされない場合、中央銀行は金融政策のみでは世界経済を助けることができないといわれている。
メキシコの暗号通貨取引所Blistoの決済部門バイス・プレジデント、Jose Rodriguez氏によれば、政府による経済管理は人々に対して不必要なリスクを招くような形で行われているという。
Rodriguez氏曰く―
「お金、収入、貯蓄、そして生活と未来を支配する力と決断力を与えるということは、大きな責任を伴うことです。現在の、非常に限られた数の人を利用して経済を回していくような政府による運営方法は、金利や借金などのように紙幣、通貨の価値を動かそうとする際にはリスクを伴います」
中央銀行は経済的問題を解決しない
世界のトップの中央銀行のリーダーたちは、経済成長を強化する能力が不十分であるとして頭を悩ませており、さらなる政府からの援助を求めている一方、政府による追加アクションも、中央銀行による介入も、解決策ではなくむしろそれ自体が問題の一部である可能性はないのだろうか?
BitnationのSusanne Tarkowski Tempelhof氏は中央銀行自体が問題であり、政府の追加介入は世界経済の病状を解決するには至らないとしている―
「中央銀行家たちは、インフレを起こし、市場を窒息させ、通貨のコントロールを試みているため、彼ら自体が問題の一部と考えることも出来るでしょう。消費者の信頼感が回復する唯一の方法は経済にブーストをかけることと、それが政府の介入によって行われないことです。逆に言えば、政府による介入があったとしても、ピア・ツー・ピアな暗号通貨や暗号通信のような自由経済のテクノロジーによって経済は再起動するかもしれません」
中央銀行が失敗する場面で、ビットコインは成功する
Rodriguez氏によれば、中央銀行によって支援が要請されたということは、適切な国の経済発展の支援が行えていないという状況の表れであり、ビットコインであれば中央銀行が失敗したような場面で効果的な経済的ソリューションを提供できる可能性がある点を指摘している―
「中央銀行による経済の管理体制は透明性と民主主義的意思決定に欠けています。ビットコインや暗号通貨には、透明性と強力な民主主義的経済、そして、進化を続ける世界中に真のファイナンシャル・インクルージョンを生みだしてきた経済的ソリューションを提供する力があります。それらは経済成長、経済活動の刺激、そして人々がどのシステムを利用し、どの通貨を便利さに応じて利用できるのか、そういったオプションを作り出す様々な最終目標を達成するでしょう―それは全ての国や中央銀行にとっての目標です」