YouTubeの検閲制度―動画ブロガーは分散型プラットフォームへの移行を検討すべきか

ユーチューバー、Philip DeFranco氏が、最近”過激な言葉の使用”と、”広告主に優しくない”コンテンツを発信したとしてYouTubeのアドセンス・プログラムから同氏の動画がいくつか除外されるという出来事があった。

これはつまりYouTubeのガイドラインに違反してしまったために、たとえ数多くの動画再生数や広告閲覧数を稼いだとしても、同氏が動画によって今後それらの動画から広告収入が得られなくなってしまったということである。

今年だけで、DeFranco氏の投稿した動画のうち12の動画から収入が得られない状態となっており、DeFranco氏はYouTube側の検閲体制を批判している。

DeFranco氏のチャンネルは、クリス・ブラウン逮捕に関する動画のような様々なトピックに対して動画ブログ内でコメントをするといったものである。

 

DeFranco氏は現在の状況について動画の中で次のように語っている―

 

どうやら内容を薄めるようなことをせずに、現実の生のニュースをそのまま取り扱ったことで私はこのような問題に巻き込まれることになったようです。一体どのようにしてニュースを取り扱えばよいというのでしょうか?

 

DeFranco氏の反応

 

今のところ、DeFranco氏はチャンネルを閉鎖するかどうか決断はしていない。YouTubeにはスリーストライク・ポリシーによる厳格なガイドライン違反の規定が存在しているが、彼はYouTubesでコンテンツの作成を今後も続けていく旨をVoxに対して語っている―「YouTubeは私のホームです。YouTubeがなければ私は今のようなキャリアを築き上げることはなかったでしょう」

Philip DeFranco氏はまた、自身の考えをTwitter上に投稿することも好んでいるようだ。動画の最後では、動画の閲覧者に対して、チャンネルの登録のお願いと、ソーシャルメディアで彼をフォローするよう一言添えている。

 

新着情報: 少なくとも12以上の動画が対象にされているみたいだけれど、僕は諦めたつもりはないよ。これもバンされた理由かもしれないね。ワォ pic.twitter.com/2i6msEMv7M

 

― Philip DeFranco (@PhillyD) 2016年8月31日

 

YouTubeとコンタクトを取った後、DeFranco氏は一部の動画の収益化をシャットダウンとされた理由について返事を受け取り、その内容をツイートしている―

 

YouTube: 今回の件は、ポリシーに変更があったわけではなく、通告と抗議の方法に変更があったことによるものです。

Me: つまり、動画から広告収入を得られないようにして、我々にメールを送る前からそうだった、ということですね?

 

― Philip DeFranco (@PhillyD) 2016年9月1日

 

動画の中で、DeFranco氏は今後YouTubeが氏に対して反旗を翻す可能性に備えたビジネスプランを考えている旨を語っている。収益化が差し止められた12の動画の存在を考えても、彼はまだ自身のオンラインストアと他の収入源を利用して収入を得ることが可能なようだ。

 

心配しなくても大丈夫ですよ。自分の番組を作って、予備のお金のソースはまさにこういった時のために用意してあります。しかし、利用しているプラットフォームがいつその手の平を返すかはわかったものではありませんよ。

 

― Philip DeFranco (@PhillyD) 2016年8月31日

 

DeFranco氏は分散型メディア・プラットフォームに移行すべきか?

 

YouTubeの最新のポリシーとガイドラインによると、DeFranco氏のようなユーチューバーは将来的に”広告主に優しくない”コンテンツを発信し続けることが難しくなるだろうことが予想されている。もしも、彼がYouTubeを離れることを決断するのならば、サードパーティによる表示するコンテンツのコントロールを止めることが可能な分散型メディアを利用することを視野に入れる可能性があるかもしれない。

こういったプラットフォームの中には既に少額決済のような発信者の収入源を確保しているところもある。DecentのようなプラットフォームはICOの準備を進めており、ユーザーは直接ブロックチェーンを利用して作者からコンテンツを購入することが可能だ。LBRYなどはプラットフォームに参加した発信者に対して報酬も提供している。

こういったサービスの全てが分散型であるため、第三者によってコンテンツを差し押さえられる可能性は一切なく、それが出来るのは発信者のみである。このため、コンテンツは検閲されず、言論と思想の自由が奨励されている。

少額決済もまた常にPopChestの件の通り、議論の価値があるとされてきた議題だ。PopChestで最初にメジャーになったユーチューバーは、1,283ドル分のビットコインをわずか5,132回の閲覧数で獲得し、コンテンツが面白いものであれば、人々は閲覧するためにお金を払うということが改めて確認された形だ。

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