世界最大のオプションと先物取引所運営会社である米CMEグループとシカゴ・オプション取引所が、上場予定のビットコイン先物の詳細を公表している。

CMEグループ

 CMEはビットコイン先物を12月11日にスタートさせるとしていたが、これは手違いで実際のスタート日時は定まっていない。公式サイトは年末までにスタートするとしている。先物取引契約の最低ロットは5BTCで、1000ロットまで取引可能。最小価格変動幅は1BTCにつき5ドルなので、1ロットにつき25ドルになる見込み。

BTC

シカゴ・オプション取引所(CBOE)

 シカゴ・オプション取引所はXBTという商品コードでビットコイン先物取引をリリースする予定だ。公式ブログでも詳細を公開している。CMEとは違い、シカゴ・オプション取引所で1ロットにつき1BTC、最小価格変動幅は10ドルとなる。

 ちなみにシカゴ・オプション取引所によるビットコイン先物の基準値はウィンクルボス兄弟が出資する仮想通貨取引所ジェミニから提供される。ウィンクルボス兄弟はビットコインETFを推進してきた張本人で、背後にはビットコインを機関投資家に向けて普及させようという意図が見え隠れする。ウィンクルボス兄弟は、ビットコイン総供給量の1%を保有する「ビットコイン長者」でもある。

 シカゴ・オプション取引所のラッセル・ローズ氏は次のように述べている。

「先物価格が現物価格にどう関係してくるか」とよく聞かれるが、正直「わからない」としか言えない。あらたな先物商品の上場に関する学術的な研究もしたことがあるが、毎回予測は外れている。現物価格に比べて高くなるか、安くなるか、どちらの意見も聞いたことがあるが、一番よい戦略はビットコイン先物取引が始まってから市場がどう反応するかみることだ。